Jerome Kern Showboat/Kenny Dorham Quintet

「Show Boat」というミュージカルの挿入曲集です。


ショウボートimage

アメリカ初のブロードウェイミュージカルとなった傑作で何度も映画化されている作品の音楽集です。音楽はジェローム・カーンで、数々のスタンダードナンバーの生みの親とも言える大作曲家です。ミュージカルの主題も人種問題や社会問題を取り上げており「黒人ブルース」を舞台で演じ、ジャズ的な音楽性にも通じるものがあります。といってもテーマ性というモノが、ケニー・ドーハムの頭の中には皆無で、いつもの彼らしいまったり感が漂います。そんなわけでドーハムの独特の音色とジミー・ヒースの2管がシブイ一枚です。

ミドルテンポの「Why Do I Love You?」は練られたソロフレージングでバップ魂を感じさせるドーハムです。その後にヒースがロリンズっぽい豪放な音で入ってきます。ちょっとビックリ。ケニー・ドリューはブルージーでバピッシュにスイングするスタイルで和みます。
「Nobody Else But Me」はメロディーも単純、捉え所の全くないコード進行で、まったり感抜群なのです。これは単純なスケールを、そのまま演るに限るのですが、結構難しいのです。
バラードの「Can't Help Lovin' Dat Man」はクリフォード・ブラウンの「Clifford Brown With Strings」が決定版なわけですが、雰囲気は独特の唄い回しで完全にドーハムワールドになっています。逆にヒースのプレイは、やはり豪放といった感じ。ドリューが、やはり職人ぽくて一番良かったりします。
「Make Believe」は妙にアート・テイラーが踏ん張っています。このバスドラは何だろ?
アップテンポになった途端、心配になってしまう「Ol' Man River」です。ガン( ゚д゚)ガレ〜。ドリューのみが聴ける状態だったりして...。
これまたミドルテンポの「Bill」です。どこまで、マタ〜リなん?とはいえ、細かいフレージングのヒースがワンポイントでキラリと光ります。
  1. Why Do I Love You?
  2. Nobody Else But Me
  3. Can't Help Lovin' Dat Man
  4. Make Believe
  5. Ol' Man River
  6. Bill
  • Kenny Dorham(tp)
  • Jimmy Heath(ts)
  • Kenny Drew(p)
  • Jimmy Garrison(b)
  • Art Taylor(ds)
  • Rec.Dec.9.1960.
  • Time

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2007年10月14日 (日) at 10:43



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