Whistle Stop/Kenny Dorham

バッパーとして、あまり名前の挙がってこない人ですが、この「味」は何なんでしょう。音から真面目な人柄が、うかがえます。様々なセッションに参加しているケニー・ドーハムですが、リーダー作というと「Quiet Kenny」ばかりが、取り上げられちゃってたりしますが、このアルバムの方が溌剌としていて好きです。ドーハムワールド独特のダルさの中に、なにかアツイ気持ちが盛り上がってきます。最強メンバーですしね。
ドーハム作曲の「Philly Twist」はフィリー・ジョーに捧げたのでしょうか?軽快な4ビートです。んが、テーマがバラバラで惜しい。スリリングな構成の曲なのですがね。もうワンテイク録っておけば良かったのに...。
「Buffalo」は、お気軽お気楽ミドルテンポのブルース。どこかブレイキー風な風情で、さらっと一曲演ってみましたみたいな風情。モブレー節がオイシイ。
意表を突いてミュートプレイの「Sunset」はシンプルな音と構成でヤル人が演ると、強力なモードになってしまう曲調なのですが、そこは60年代のブルーノート。どこを切っても、あの音です。
妙なイントロが付いている表題曲「Whistle Stop」はアップテンポに飛ばします。モブレーが水を得た魚状態で強力にスイングします。ドーハムの出来も上々です。ピアノレス状態になるソロパートは緊張感が増してマイルスバンドみたい。
「Sunrise in Mexico」は弦ベースとアンサンブルの幻想的なイントロから、ペダルベースとキラキラしたピアノの上にホーンが乗って来ます。メキシコの朝はこんな感じなのでしょうか。
「風車」です。うまく回るまで大変です!みたいなテーマです。このドーハムが、また良い出来です。音色といい唄い回しの巧さは、素晴らしい。
「Dorham's Epitaph」はエンディングのオマケみたいな曲。バラードで伸びやかな音色で唄うドーハムです。
- Philly Twist
- Buffalo
- Sunset
- Whistle Stop
- Sunrise in Mexico
- Windmill
- Dorham's Epitaph
- Kenny Dorham(tp)
- Hank Mobley(ts)
- Kenny Drew(p)
- Paul Chambers(b)
- Philly Joe Jones(ds)
- Rec.Jan.15.1961.
- Blue Note
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