Jam Session Vol.8/Various Artists
SteepleChase のジャムセッション シリーズ。
ライアン・カイザー(tp)、ジム・ピュー(tb)、ジミー・グリーン(ts)の3管王道編成にアンディ・ラバーンってどんなのよ?ま、このシリーズに音楽的なコンセプトを求めても仕方ないのは分かっています。「Blue Cycle」がラバーンの曲で、他はマイルス・デイビスとフレディ・ハバードの愛奏曲で攻めてきました。
ショーターもの「E.S.P.」です。ちょこっと3管用にアレンジされてはいますが原曲通り。ジム・ピューからカイザーへのソロの受け渡しに失敗しているあたりはセッション感が漂います。
フレディの「Up Jumped Spring」もハモリだけアレンジしてサクッと演ってみました。
「Seven Steps To Heaven」のアレンジは現代的で良いです。ラバーン色強しです。ビリー・ドラモンドのプッシュも激しくてアグレッシブです。
スタンダードバラードメドレーです。グリーンが「Never Let Me Go」、カイザーが「I'm Old Fashioned」、「Body And Soul」をジム・ピューが担当。正直言って、最近のカイザーの音色は大嫌いなのですが、このバラードプレイは大きなフレージングで好感が持てました。
「Footprints」も気合いが入ったアレンジです。不思議な進行で不気味さアップ。ジム・ピューが炸裂。ひょえ〜。
ラバーンの「Blue Cycle」で、やっと3管編成の醍醐味を味わえた気分です。厚いハーモニーと躍動感が素晴らしいです。
「Freedom Jazz Dance」は独特の分断されたテーマメロディーを一人ずつ担当する手法。で、ファンク調にイキたい感じですが、ジェイ・アンダーソンが、まったりし過ぎなのか、ひねったコードのせいなのか、イマイチまとまらないのです。せっかくジム・ピューが爆発しているのに残念...。
- E.S.P.
- Up Jumped Spring
- Seven Steps To Heaven
- Never Let Me Go
- I'm Old Fashioned
- Body And Soul
- Footprints
- Blue Cycle
- Freedom Jazz Dance
- Ryan Kisor(tp)
- Jim Pugh(tb)
- Jimmy Greene(ts)
- Andy LaVerne(p)
- Jay Anderson(b)
- Billy Drummond(ds)
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