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このカテゴリへのエントリ数: 最終更新日時: 2010-03-20 17:49 |
Play Henry Mancini/Phil Woods & Carl Saundersヘンリー・マンシーニ特集です。
フィル・ウッズとカール・サンダースの巨匠揃い踏みといった感のある西海岸ハード・バップです。サンダースも結構ハマッていたりするんですが、ウッズもCDにどうしても手が出てしまうミュージシャンの1人です。クインテットの王道を突っ走っている御大です。マンシーニ特集といえば、デイブ・グルーシンの「Two For The Road」がイチオシです。これはジェリー・ヘイのホーンセクション編成からボーカルものと、幅広い都会的でオシャレなアレンジが楽しめる逸品です。何曲か同じ曲を演っているので聴き比べてみると面白いかも。 「The Pink Panther Theme」は、ビッグバンドそのままのセカンドリフだったりして、初っぱなから、てんこ盛りのアレンジで、おなかいっぱいです。エンディングのハイノートに仰け反ること必至。
「Lightly」は、ラテンチューンで楽しい曲です。ジェフ・ジェンキンスのバンピーなブロックコード攻撃もカラーが変わって面白いです。セカンドリフからポール・ロメーヌのドラムのバースもアグレッシブだったりします。
ブルースの「Walkin' Bass」はケン・ウォーカーのベースが光ります。シンプルな構成でアドリブプレイを存分に楽しめます。
バラードの「Soldier in the Rain」は、ユニゾンが、こんなに合うと気持ちいいだろうなぁ。と思ってしまったり。ブルージーでハスキーなトーンを駆使するサンダースのフレージングは見事としか言いようがありません。御大のサックスも引用フレーズとユーモアで負けていないのです。
ミディアムスイングの「Free and Easy」でウッズのソロは強烈です。美味しいところ全部詰め込んでます。対するサンダースのハイノートヒットさせながらも、冷静な唄心に感心させられます。ジェンキンスが、ちょっと散漫な印象になってしまったのが惜しいです。
「Fallout!」は怒濤の熱演。まるで多管編成のよう。ずっと吹いてる疲れ知らずのスタミナのフロント2人。もう、おじいちゃんなのにね...。
「Goofin' at the Coffee House」は、いなたい4ビート。マンシーニはメロディーメイカーとして素晴らしい才能だったのだなぁと再認識。なんとも良い旋律なのです。
バラードの「Dreamsville」はフランク・マントゥースの「Miracle」を思い出しました。ビッグバンドですが。広いレンジとバピッシュなフレージングで大きく唄うサンダースは圧巻です。対するウッズは優しいトーンで、ささやきかけるように唄います。そして、2管のアンサンブルの見事な響きに魅了されます。
「Mr Lucky」もバディ・リッチの「Mercy, Mercy」のような野獣的なプレイも楽しいのですが、こんな風に淡々とクールに演ってみてもカッコイイ。サンダースの息をもつかせぬ超絶技巧に悶絶します。聴いている方が息が...く、くるしい...。
「Sorta Blue」は初めて聴いた曲。ポリリズム風にカウンターラインの効いたアレンジで、ちょっとオリエンタルな雰囲気です。この曲でのジェンキンスは躍動感があるソロで良いですね。
「A Quiet Gass」も知らなかった...。大きなメロディーラインと細かいリズムの対比が面白い、3連ラテン系のリズムでガシガシ演ってます。
「Two for the Road」のフロント2人のアカペラは室内楽的な雰囲気がして、とてもロマンチックだったりします。サンダースの泉のように湧き上がるフレーズはスゴイ。ウッズのソロが盛り上がり、倍テンのセカンドリフがスインギーです。練った構成で、印象派絵画のようなストーリー性です。
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