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このカテゴリへのエントリ数: 最終更新日時: 2010-03-20 17:49 |
Profile/Jeremy Peltラルフ・ピーターソンの存在感が圧倒的です。
リーダーが完全に食われている状態です。クリスクロスレーベルなどで、親分のバンドで録音していた初期のアルバムですからね。「Insight」も同じ様なメンツでした。このアルバムは抽象的な曲が炸裂するので難解な部類に入るであろうアルバムです。自由で丁々発止のやりとりは、まさにジャズで、音の洪水に時折現れる静寂にドキッとさせられる瞬間が快感になれば立派なジャズオタクになれるハズです。 6/8拍子の「Aesop's Fables」は激しい曲。ベースが奏でるインタールードメロディーが奇妙で面白い。ジミー・グリーンのソロにピーターソンのドラムが特に異常なくらいの音で迫ってきます。うるさい?
「The Trivium」は比較的バピッシュな演奏。軽快にスイングするテーマも、いなたい。男らしいサウンドでゴリッとブリッとくるグリーンのソロはカッコイイ。短いながらペルトも端正なラインのアドリブです。
「Mystique」は浮遊するコード感が気持ちいいのです。見事な世界観を表現しているペルトのソロですが、いかんせんピーターソンが手数多し...。惜しいな。そんなインタープレイに立ち向かうロバート・グラスパーのソロは素晴らしいです。
「Pieces of a Dream」は、断片的なテーマで、ひたすらテーマのリズムバッキングの上でフロントが咆吼し、ピーターソンが暴れまくっている曲。ずっとドラムソロな感じでもあります。
バラードの「A Song for You」でホッとします。
「Jigsaw」もスゴイ。かっちょいいリフなのでバリバリのハードバップに行くかと思いきや、ジェラルド・キャノンがビヨーンと仕掛けてきたー!ピーターソンが乗らない訳がない。ジミー・グリーンもブキョ〜と炸裂。リフの息もピッタリ。いぇーい!
「We Share a Moon」はボサな感じですが一筋縄ではいかないリズム隊です。ペルトのスケール中心のソロにも飽きてくる。もうちょっと方向を変えても良いんじゃないかしら。
〆はバラードの「You Won't Forget Me」はワンホーンカルテットです。さすがに裏方に撤するピーターソンですが変態なドラミングは隠せません。空間美を感じさせるペルトのフリューゲルのサウンドは絶品です。
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