Seasoned Wood/Cedar Walton
ビンセント・ハーリングとジェレミー・ペルトをフロントに加えた2管クインテットです。
曲によってクインテットとシダー・ウォルトン・トリオの演奏で、飽きがこない内容です。録音がリミッター入っているような感じで、あまり良くないのが玉にきず。Highnote レーベルって、こんなだったかしらん?ちょっと期待はずれです。それはそうと彼も、もう 74 歳というのにビックリ。活きの良い若手(中堅なのだが彼から見れば子供か?)を従えての円熟の境地な演奏です。
「The Man I Love」は軽快なスイングでアレンジも面白いです。セカンドリフもバピッシュで男らしい。斬り込み隊長ビンセント・ハーリングが豪快な節回しで面白いです。ピーター・ワシントンのソロも、びよ〜んな感じで良いです。
ウォルトンのオリジナル「Clockwise」は、どことなくノスタルジックなワルツの曲でトリオの演奏。リズム的にバラけている印象。ワシントンのポイントが早いのかな?7分ってのも長過ぎに感じます。
ジミー・ヒースのブルースナンバー「Longravity」はクインテットで粗い録音と相まってジャズメッセンジャーズクサイ。ペルトが、なんかモーガンクサイのも気のせい?
ウォルトンのオリジナル「When Love Is New」はフリューゲルの音色が際だつワンホーンカルテットのバラードです。もうちょっとモダンに、いっても良いかもしれません。ワシントンも手数多いし、ここでアル・フォスターが乗ってくれば言うこと無しなのですが...。
「Hindsight」もウォルトンのオリジナルでトリオの演奏です。盛り上がりそうな進行なんですが、淡々と進んでしまうのでした。ここぞといったインパクトに欠けるのが、この人の特徴です。
バラードで「A Nightingale Sang in Berkeley Square」もトリオでの演奏。やっぱり、この人は唄伴やサイドメンの方が良いんだな。出る所でガツンと来ないのが欲求不満です。
「Plexus」はシンコペーション効かせてアグレッシブなラテン風味です。頑張ってアレンジ凝っちゃってます。
ウォルトンのオリジナル「John's Blues」も2管アレンジが小粋です。正統派バップでアル・フォスターのシブイプレイがカッコイイす。
- The Man I Love
- Clockwise
- Longravity
- When Love Is New
- Hindsight
- A Nightingale Sang in Berkeley Square
- Plexus
- John's Blues
- Vincent Herring(as,ts)
- Jeremy Pelt(tp,flh)
- Cedar Walton(p)
- Peter Washington(b)
- Al Foster(ds)
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