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このカテゴリへのエントリ数: 最終更新日時: 2010-03-20 17:49 |
V.S.O.P./Manhattan Jazz Quintetどうしても買ってしまう。
お布施状態です。デビッド・マシューズのアレンジは、どれも流石で小粋なのですが、どこを切っても同じ触感で、金太郎飴状態のバンドサウンドなんですがね。クインテットで、そこまで細かいアレンジしなくても...と思えるくらい計算された量産型ジャズで売れセンとも揶揄されたりしました。でも僕にとって本格的にジャズに興味を持って聴きだした時のアイドルがマンハッタン・ジャズ・クインテットだったのでした。「Manhattan Jazz Quintet」はレコードだし、「枯葉」なんてカセットテープで持っていたものね...。そんなファンにとってはリズム隊が初期メンバーに戻って、すごく懐かしい気分なのです。マイルスの愛奏曲を並べた感じですが、なぜ「Some Skunk Funk」が入るのかは意味不明。 「Autumn Leaves」はペダルベースで浮遊感のあるアレンジ。スティーブ・ガッドのブラシが何とも言えずバタバタ聴こえるのは僕の気のせいだと思いたいのですが...。
「My Funny Valentine」は深いリバーブで滑らかなコードアレンジはラジオチューンみたい。ロングトーンで攻めるルー・ソロフに感動します。音色一発!
もはやスタンダードと化した「Some Skunk Funk」は勢いが惜しい感じ。ま、ガッドもルー先生も...あれだ...円熟味が感じられるといった慣用句で括られる歳だしねぇ。ゴメスは頑張っているよ。
「Time After Time」のアレンジは、やっぱり小粋で魅力的です。マシューズのピアノが、やはりラジオミュージック系でイマイチなので残念です。ルー先生の出だしがマイルス憑依したか?と思えるほど意識しています。
「Footprints」はオリジナル通りで皆さん存分に演ってくれちゃってます。あ、セカンドリフが付いていた。アンディ・スニッツァーがガシガシやっていて一番いいソロをとっています。
テーマアレンジもバシッと決めるのがマシューズですが、この「Walkin'」のメロディーとかは、らしいといえばらしいのですが、ダサイと紙一重の格好良さなんですよね。いいんですけど。
マイルスの1956年5月11日と10月26日の2日間でアルバム4枚分の演奏を録音したマラソンセッションのメドレー。ちなみに「Cookin'」「Relaxin'」「Workin'」「Steamin'」の4枚ね。必聴ね。そこの君!「Blues By Five」はルー・ソロフをフューチュア、「Four」はアンディ・スニッツァー、「Oleo」はガッドのドラムソロ、ベースがテーマをとる「Well You Needn't」とバラエティに富んだ内容。ゴメスが、とってもいい音です。最後の「Groovin'」はマシューズのオリジナルでファンキーでキャッチーです。
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