For You/Frank Chastenier
西ドイツ放送ビッグバンド(WDR)のピアニスト、フランク・カステニアーです。ティル・ブレナー(tp)が、プロデュースして、もちろん演奏にも加わっています。

17歳で、ドイツ大学研究所(なにを研究してるんでしょうか?凄い名前だ。)で、クラッシックを学び、同時にケルン音楽大学ジャズ専攻科に入りジャズを学ぶという、超エリートです。1987年のモンク・コンペディションの決勝進出者でもあります。ピアノのみではなく、キーボードやハモンドB3までこなすマルチプレイヤーです。その幅広い音楽性は、ボブ・ブルックマイヤー(tb,arr)も唸らせ、シリアス・ミュージックというピアノ協奏曲を献呈しているらしい。すごいな・・・。
37歳で念願のリーダーアルバムです。ピアノトリオを基本に、ストリングスやシンセを入れた編曲、ティルとのデュオなどと、バラエティに富んだ構成になっていて、飽きませんね。選曲もスタンダードから、ポップスまでと幅広い。
- 美しいボサバラードです。透明感のある音色ですね。ヨーロッパ臭が、プンプンします。よしよし。
- ジャーマンポップス大ヒット曲。歌心を大切にした、メロディーの唄い方に好感が持てます。バッキングは、ティルの”あの”ハスキートーンです。しかも、ハーマンで、オーバーダブ。うーーー。痺れます。ベースのジョン・ゴールズビーのビートも良い。
- スタンダードバラード。唄伴に定評があるだけに、空間の使い方なんか、絶品。なんですが、ちょっと、ソリストとしては弱いかも?完全に、後半のティルに食われてしまいました。ティルは今度はオープンで攻めてきました。この音色は、ずるい!超ハイノート跳躍もきちんと決めて、結構イヤなヤツです・・・。
- ストリングスを加えての演奏。内省的なメロディーが印象深いです
- 妙なイントロから始まる「いつか王子様が」。面白いアレンジですね。コード感が絶妙です。
- この曲は知らなかった。50年代のヒット曲らしいのだが、いなたい小品です。
- オリジナルの表題曲。ティルとのデュオから、ストリングが入るという、劇的な盛り上がりをみせます。3分ちょっとの短い作品。メロディーを聴かせるだけで、音楽は十分感動を与えることが出来るという見本のような曲。
- ギルバート・オサリヴァンの大ヒット曲。カステニアーは、この曲を10歳の時にオルガンで演奏し、ヤマハのコンクールで優勝したって。うーん、早熟な子供だ。この曲でも、やはりソリストとしては、インパクトに欠ける印象が残る演奏ではある。
- ピアノソロ。この変なコードを、どうやって思いつくのか不思議・・・。ドイツ人だから?
- The way you look tonight
- Mensch
- I'll never smile again
- Bei Dir War Es Immer So Schön
- Someday my prince will come
- Berlin, dein Gesicht hat Sommersprossen
- For you
- Alone Again(Naturally)
- Body And Soul(Bonus Track)
- Frank Chastenier(p)
- John Goldsby(b)
- Tim Lefebvre(b)4,6
- Hans Dekker(ds)
- Till Bronner(tp,flh)2,3,7
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