A Night In Tunisia Plays "A Night At Birdland"/Ryan Kisor

はっきり言っておく。本家に勝るモノは無い!・・・ちょっと怒ってます。


チュニジアの夜~プレイズ”ア・ナイト・アット・バードランド”image

「The Quintet」の2発目となる新作です。前作「Jordu」では、Brown-Roach Quintetの再演モノで、今回はArt Blakey Quintetですか。まぁ、Clifford Brownは、共通項ですが・・・。ブレイキーの「A Night At Birdland Vol.1,Vol.2」の再演企画。もう、全フレーズ覚えるくらい聴き込み、練習した、我々にとって教典のようなアルバムの再演。これが、バップだ!って先輩に一番最初に、聴かされるアルバムの再演。一番最初に、覚えさせられるブルースの再演。僕にとって、コレは宇宙で唯一の演奏で、たったひとつの音です。名演の再演は、再演でしかなく、ダラダラとしたセッションを聴かされている気分です。なんか、最悪な企画モノです。

いいかげん、やめて欲しいんです。ライアンは捧げる系が、多いんですが、どれもピンときません。特にアレンジも凝っているわけでもなく、歴史的名演を現代のトップミュージシャンによって、蘇らせるという、ネームヴァリュー人気取り企画のみで、売ろうとする単純な脳味噌しか持ち合わせない日本のクソレーベルは、どうしようもない。それに便乗して選定金皿賞とか、シールくっ付けまくっている、スヰングジャーナルは、もっとへなちょこです。アレは、誰も、全然、全く信用してませんけど。

プロデューサーに、マシューズの名前もあるし・・・。カイザーと組んだ「Impressions」「The Girl From Ipanema」も同じレーベルで、同じようにウンコだったし、このクソレーベルの、カイザー名義リーダーアルバムは、ことごとく失敗だし、買うのはどうしようかな?と迷うところです。あ〜っっっっ!クリスクロス レーベルから骨太ジャズを出してくれーっ!あっちのリーダーアルバムは、良いのになぁ。・・・でも・・・今回は来日直前なので、しょうがないから聴いてみましょうか・・・。

  1. うーん。学生時代死ぬほど練習したなぁ。ホレス・シルバーのアップテンポのバップナンバー。スタジオ録音なんだから、テーマ部くらいビシっと決めて欲しい所だが、いまいち・・・。あややのCM で話題になったジナスも遅刻のせいか、ミス多し。これでOK出すから、日本人プロデューサーは舐められるんだよ。( ゜Д゜)ゴルァ!と最初から、辛口ですが・・・。グラントって「Awakening 」で初めて聴いたんですが、面白い音してます。ライアンの音は・・・。相変わらず雑味が、気になります。不安定なソロの入りも、どうしちゃったの?って感じ。ヤヘルはオルガンの方が格好いいなぁ・・・。セカンドリフもありますが、マシューズ風味でピンと来ない。1曲目から嫌な予感的中です。
  2. 何の変哲もなく、さらっと終わってしまった。もう、オシゴトモードです。カデンツァでも炸裂無し。加線4本で決めて欲しいところなんですがね・・・。
  3. コンファメです。本家は、テーマが玉砕状態だったので、こっちの方が良いかも?ライアンがスケールの大きなソロを取ります。サビの解釈が、面白いですな。なかなか良い。グラントのちょっとテキサス系入っている音色で、ゴリゴリ演っちゃってます。ヤヘルは、ピアノが苦手なのか??8バースで、またジナスは失敗しているし。それともアレは狙いなのか?あそこは、ビシッと決めて欲しいところですが・・・。もう、飽きてきましたね。
  4. ここまで再演って、力入れるんなら、アルト呼べよ!って思うんですが。本家と同じくクァルテットでの演奏。Lou Donaldsonの音が耳に蘇ってくる・・・。いや、もう、本家関係なく聴きましょう。そうしよう!うん!うん!グラントのテナーらしい硬派な音が良いですよ。ホントだって。しみますって。
  5. ライアンは下から上までよく鳴らしますね。グラントも申しぶんなくブロウしまくり。ヤヘルはやっぱりダメ。ビクター・ルイスが、ブレイキーっぽく、悪のりし過ぎ・・・。
  6. うぉ!コレは良いぞ。まあ、もともとが、完璧なアレンジものだからね。ライアンのソロが、白熱しています。グラントも炸裂気味。いいね〜。で、マシューズのアレンジのセカンドリフなのだが、これが結構良いんですよ!この曲に限っては、いい感じに乗ったね。で、ヤヘルは、ダメ。で、ビクター・ルイスのドラムソロを経てテーマ。今度は、きっちりと力技を繰り出し、まとめています。1曲目だけでも、気に入った演奏があって良かったなぁ・・・。(T^T)
  7. 曲は、もう、どうでもいいんですが、例のアレです。ジナス&ルイスの、ミディアムテンポのグルーブが抜群です。グラントはストレートな音使いで、まとめますね。ライアンも、珍しくちょっと、黒く、臭く演っちゃってます。終盤ヤヘルが、逝くか?って思ったら、ダメだった。
  8. 今度はライアンのワンホーンクァルテット。コレは、こういう企画ものアルバムでは、聴きたくなかった・・・。ってくらい良い演奏です。切ないくらい唄います。唄い回しが、クリフォードっぽくなるのは、仕方ない?ラッパ吹きは、この呪縛からは逃れられないのでしょうか。クリフォードは、オープンでストレートな音ですが、比較すると、ライアンは、ちょっとアップストリーム気味で吹くので、こもった感じの音ですね。これが独特で良いです。で、ヤヘルはダメ。
  9. B♭ブルース。グラントからソロに突入。男気合い一発のブロウが、爽快です。ライアンは、アウト気味に現代的にクールに決めています。こういう姿勢には、好感持てますね。で、ヤヘルは、何を目指しているのか、最後まで分からなかった。僕の感性がついて行かないのか・・・。ベースソロは、この曲のみのジナス。独特の地鳴り系低音男です。比較的落ち着いたソロ展開。うーん。仕事人ですなぁ・・・。

ライヴで聴くなら、面白い企画だろうね。しかしCDにするだけの、メッセージ性に乏しいし、それぞれのミュージシャンの起用意図にも、首をかしげてしまう。演る方も、かなり仕事モード全開だし、グッと来るモノが無い。ミュージシャン側に、主導権のない企画モノの典型的な、魂の無さです。まぁ、そこら辺は、割り切って聴くと、良いと思いますが・・・。

  1. Quicksilver
  2. A Night In Tunisia
  3. Confirmation
  4. If I Had You
  5. Split Kick
  6. Mayreh
  7. Now's The Time
  8. Once In A While
  9. Wee-Dot
  • Ryan Kisor(tp)
  • Grant Stewart(ts)
  • Sam Yahel(p)
  • James Genus(b)
  • Victor Lewis(ds)

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2004年07月04日 (日) at 17:08



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