Once I Loved/Irio De Paula - Fabrizio Bosso
これからの季節に、汗ダラダラ、よだれ飛び散る、暑苦しい、熱いジャズアルバムは、ちょっと聴けないかも、っていう方にお薦め。(そんなヤツは、いね!なのだが・・・。)
なんとも爽やかな、ボサノバアルバムです。ブラジル人ギタリスト、イリオ・デ・パウラと、イタリア人トランペッター、ファブリツィオ・ボッソのデュオです。この発音で合っているのかな?ボッソは、ピエラヌンツィとか、イタリアン・ジャズ系では、今や引っ張りだこの名手。パウラもブラジル・ジャズサンバで名を馳せた、イタリア移住組伝説のギタリスト。トランペットとアコースティック・ギターのボサって、珍しいです。なんか、弛緩しきって、緩くて、だるい演奏だったら、どうしよう・・・。って思っていたんですが、これが、思いの外いい。ボサって、この位のリラックス感で、ちょうど良いんです。和みですな。
- ジョビンから、始めましょう。フリューゲルの暖かい音色が、泣かせますね。甘いです。
- なんか、だんだん結婚式の営業みたいに、なってきましたが・・・。ナイト・アンド・デイです。ハーマンミュートで、結構バリバリに吹いちゃっています。緩急をつけた、ソロ構成は上手いなあと、思わず聴き入ってしまいます。
- ご歓談に入ったところで、サマーサンバです。フリューゲルのメロディーラインの作り方は、凄く勉強になる。細かい音符の切れもいい。パウラのコードチェンジは、ちょっとベタだが・・・。
- ジョビンもの。ストレートメロディーを、ちゃんと唄うというのは、大事ですよ。これは素晴らしい!ボッソってば、ソロでちゃんと、ジャズメン魂を炸裂させています。
- 結婚式の営業で演ったら怒られる?飽きた?ハーフバルヴ使いすぎ。
- すみません。うるさかった?2人とも、燃えてしまいましたって感じの演奏です。
- お色直し前に、一発かまします。ワンノートサンバ。ボッソの超絶テクニックが炸裂しています。なんで、こんなに音の切れが、いいんだ?巧い!イタリアンジャズの底力です。パウラも早弾きに挑戦しています。残念、敵いませんでした・・・。
- Once I Loved
- Night And Day
- Summer Samba
- O Amor Em Paz
- Just Friends
- Wave
- Samba De Uma Nota So
- Irio De Paula(g)
- Fabrizio Bosso(tp,flh)