Archive for the ‘映画’ Category

映画の見方がわかる本/町山 智浩

2010年 7月 16日 金曜日 01:45 PM
映画の見方がわかる本—『2001年宇宙の旅』から『未知との遭遇』まで (映画秘宝COLLECTION)image

時計じかけのオレンジimage」のアレックスが薄ら笑いの表紙が怖いです。「2001年宇宙の旅image」から「未知との遭遇image」までと題して映画秘宝に連載されていた映画の見方指南本です。好きな映画は?と聞かれて「2001年宇宙の旅」と答える「パレード」の登場人物の大学生みたいな人達って意外と多いのでは?ホントは意味不明なのだがコレは名作だ!なんてイメージ先行で、ちょっと気取ってインテリ風を装って痛い目に会わないようにしていただきたいものです。

そんな名作だけど、ちょっと難解な映画を解きほぐしてくれるのが、この本。監督のインタビュー、制作現場などのリサーチから、なんで、こんなに人の心を掴む映画が出来たのかが、映画の本場から解説されています。

映画こぼれ話的なエピソードも満載です。「イージーライダーimage」や「タクシードライバーimage」の本質とは何か?もう一度観直してみたくなりました。てか、先週は「ダーティハリーimage」連続鑑賞地獄に陥りました(笑)。

アウトレイジ

2010年 7月 9日 金曜日 01:08 PM

109シネマズMM横浜で観てきました。北野監督作品のカオスはアキレスと亀までの三部作で日和ってしまった感が強かったわけですが、やっとバイオレンスの狂気が帰って来たと小躍りしたワタクシです。

暴力団抗争を描いたストーリーですが、古き良き?日本ヤクザ映画とは違って、親も子も兄弟も無い勢力争いと発展していって、戦国時代の乱世を思い起こさせる騙し合いです。そして、策略と暴力によって生き残った者だけが勝者という、何でもありの殺し合いが繰り広げられるわけで、文字通り仁義なき戦いimage

いやーな、拷問&殺し方が満載です。歯医者のくだりは、思わずうなり声を漏らしてしまいましたよ。後半になって、銃器の殺し合いが中心になって、イマイチ。このあたりは昔のヤクザ映画の日本刀とドスの斬り合いの情緒が勝っているなと。キメには拳銃が必ず出てくる。そんな感じで刃物は少ない中、カッター指つめも捨てがたいギャグシーンとして撮られていて、指ラーメンのくだりは笑いも起きました。この笑いのセンスは流石にウマイ。

椎名 桔平の薄ら笑いの狂気、三浦 友和の腹黒さも凄かったけど、加瀬 亮の気持ち悪さが物凄かった。あの画面から、にじみ出る悪いオーラは何なのだ?と。ホント画面の片隅に写りこんでいるだけで怖かった…。

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告白

2010年 6月 18日 金曜日 02:54 PM

原作を読んで興味を持ったので観てみました。久々にチネチッタで観ましたが、平日にも関わらず(こんな悲惨なストーリーなのに)結構入っていましたね。

松たか子を、はじめ、役者は大変素晴らしい演技で、子供なのにねーと感心しながら観てしまいました。原作の長い告白をどう表現するのか興味深かったのですが、大した仕掛けはなく、ちょっと残念。しかし中学生の教室の雰囲気はリアルで、監督と出演者の子供達が話し合いを重ねたという結果、うまくいっていたと思います。肝心の告白が聞きづらいという弱点もありますが…。

泥水の中を駆け回るというわけの分からないスローモーションや、不潔直樹の顔に星が舞うマンガ的表現なんかで、アレッ?と思っていたら、突然爆発シーンで「パコと魔法の絵本image」に突入。え〜っ!中島哲也監督は、どうしてもコレがやりたいんだな。この後半が全く蛇足というか要らないんだよなぁ。折角の役者達の熱演が文字通り吹き飛んじゃった感じで残念。CG 入れた事で、物語が薄くなってしまった感が否めない。観客は、この絶望を受け入れられないほど、弱くはないと思うのですが…。そして、先生と修哉は直接会っちゃダメだよね。

全体としてはパコよりも「嫌われ松子の一生image」寄りにディープな題材を軽く表現したいのだなと監督の意図は分かりますがね。原作を読んで衝撃を受けたので、このシナリオは受け入れがたく噴飯ものなわけですが、原作を知らないで観たらどんな感想を持つのかなぁと。

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告白

プレシャス

2010年 5月 15日 土曜日 03:35 PM

109シネマズMM横浜で観てきました。平日にも関わらず上映館数が少ないからなのか、こんな暗い映画なのに客席は2/3程埋まっていて、結構入っていました。

サファイア原作「プッシュimage」の映画化。代替学校で働いていた作者の実体験を元に書かれた小説で、1987年のハーレムを舞台にしたお話です。16歳の黒人少女プレシャスは、生活保護を受ける貧困層母子家庭で育ち、読み書きができず、父親にレイプされダウン症の子供を産み、さらに二人目の子どもを妊娠中、嫉妬する母親からは執拗に虐待され、自分が肥満であることに強いコンプレックスをもっている、という究極に悲惨な主人公です。米国の貧困層ってジャンクフードしか食えないから肥満なんですよね。

日本でも生活保護の不正請求など、問題になってきていますが、この母親も一日中テレビを観ているだけで何もしないで生活保護を貰っている輩で、プレシャスに学校行くよりも役場で手続きしてこい!メシ作れ!みたいな、ろくでもない母親です。何故こうまでして娘を虐待するのかというのは、自分の旦那を取られたと強い嫉妬を持っているという異常な親子関係で、観ていて嫌になってくるわけです。バシバシ殴られても、灰皿投げつけられても、果てはレイプされても、我慢しているのですが、受け入れがたい辛さが極限にまで達すると、場面が、ガラッとフラッシュバックして空想の世界へ。そこは、スターになった自分の世界。スポットライトを浴び、イケメンがエスコートしてくれる、煌びやかな夢の世界。パッと目が覚めると、虐待されている自分…。現実逃避で意識を飛ばして耐えるというこの上なく可哀想な技を身につけているのですが、この場面の光と闇のコントラストは痛烈でした。

仕舞いには赤ん坊共々テレビを投げつけられて追い出されるというメチャクチャな展開なのですが、代替学校で出会った先生に助けられて自我を確立し成長する物語で教育の大切さに心底頷かされました。読み書きそろばんは基本です。といっても、勉強して貧困から抜け出せて良かった良かったという話で終わらないのが、普通じゃないところ。

監督はリー・ダニエルズといって元々 MTV などミュージックビデオを撮っていた監督で、流石にスター夢の世界の演出はバッチリ。ソーシャルワーカー役のマライア・キャリー、看護士役にレニー・クラヴィッツ、と、お友達スターをノーギャラで使っていたというのもスゴイし、そしてゲイ。プレシャスを導く女性教師もレズの設定だったしね。殆ど唯一といえる男性出演者のレニー・クラヴィッツの立ち位置が、この時代としては珍しい看護士でイケメンて事で、よく判らなかったのですが、この暗い話の中で、ちょっとした恋心って色ですか?でも結局女好きで玉砕。貧困、教育、同性愛、HIV などの偏見も時代背景としてよく出ていたし、大団円ではないにしろ、むしろ現在の米国の奮起を描く映画ではないでしょうか。人生賛歌などではなく、逆に強烈な絶望感を味わう映画なので心して観た方が良いと思いますよ。

鬼母役のコメディアンのモニークは、まさに鬼気迫る演技ですが、プレシャス役の新人女優ガボリー・シディベは、このために生まれてきたかのようなハマリ具合。マライア・キャリーの髪の毛ばさばさスッピンおばさんは、歳くったなーとビックリですが、とても上品で、おキレイでした。

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プレシャス(字幕版)

アリス・イン・ワンダーランド

2010年 5月 7日 金曜日 08:56 PM

TOHOシネマズ 六本木ヒルズで 3D 版を観ました。3D しかやってなかったの。やっぱり、IMAX じゃないとイマイチ。画面が暗いし、スクリーンが小さいし、観にくいなぁ。制作段階からステレオカメラを投入して 3D に特化したアバターとは違って、元々は 2D で撮って、所々切り出して 3D 化したみたいなのでバランスは悪いし、いきなり 3D 場面になるし、違和感がありました。普通の劇場で十分楽しめる訳です。映画芸術はテーマパークのアトラクションじゃないんだし、普通に撮った方が健全なのでは?とも思うのですが。

小学校の頃読んだ「不思議の国のアリスimage」「鏡の国のアリスimage」が合体したストーリーですが、四半世紀前に読んだ本の事は既に覚えていない…。挿絵が物凄く怖かったのは覚えていますがね。でかいアリスとかハンプティダンプティは、ひたすら気色悪かった絵でした。原作は7歳の少女の、狂気世界なのですが、映画では19歳の思春期で成長物語を主眼に置いている訳です。

が、ただのファンタジーとして描けば良かったんじゃないかな、と。アリスのお茶会の支離滅裂さは、もう少し!な感じ。赤の女王の可哀想すぎる…orz。対する白の女王のアン・ハサウェイは美しいながら、ちゃんと暗黒面が、にじみ出ている演技に好感を持てます。主人公モーハン状態の騎士コスプレは萌えますし、クリーチャーの中でもチェシャ猫は最高でした。ジョニデは、いつもの感じ。

そんなメチャクチャな世界で、冒険しているように見えますが、現実世界に戻ってきた毒舌アリスって成長しているわけでもなく、元からじゃん。結局、堅苦しい階級社会に、うんざりして爆発した、ねーちゃんの話になってしまった…。

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アリス・イン・ワンダーランド [DVD]image

アリス・イン・ワンダーランド(字幕版)

ハート・ロッカー

2010年 4月 22日 木曜日 02:18 PM

109シネマズMM横浜で観てきました。今月までで上映終了なので駆けつけた次第です。

アカデミー受賞などで話題性のある作品は斜に構えて観てしまうへそ曲がりな僕ですが、結構楽しめたなぁというのが正直なところです。爆弾処理自体よりも、それを取り巻くイラク人の方が怖かったり、乾いた空気感が、リアルで臨場感がありました。特に中盤の長距離狙撃場面はカッチョイイ。爆弾出てこないんですけどね。

画面からイラクのホコリっぽい乾燥した灼熱の空気を感じる事が出来るのが見事です。この長距離狙撃の場面は自分勝手だった主人公が観測手で、不信感たっぷりの上官がバレットを構える。スコープを構え着弾調整し何時間も同じ姿勢で口はカラカラ、顔は砂埃まみれ。主人公は射手にストローでジュースを飲ませる。敵銃口が火を噴き、狙撃され、数秒送れて乾いたライフルの音が響く荒涼とした砂漠地帯。静寂な時間に押しつぶされそうになりながら力を合わせて闘う事で友情が芽生えるのでした。ボブ・リー・スワガー・サーガの「狩りのときimage」を彷彿とさせられました。まさに、お約束の男の友情設定ですが、萌えちゃいます。

このチームは思わぬ展開で崩壊していくわけですが、それは反ブッシュであり、現在の米国の状況を映し出しているストーリーでした。しかし単なる戦争映画ではなく、反戦映画でもなく、これは男の生き様だと思えるのでした。相変わらず男っぽい映画を撮るキャスリン・ビグローです。でかくて強い女が大好きなジェームズ・キャメロンが惚れるわけですな。

ポッドキャストと Twitter で展開されていた町山智浩氏と宇多丸師匠の対決を聞いて、僕は「戦争は麻薬だ」は、必要ないと思いました。この論争も興味深く聞きました。(Togetter – まとめ「町山智浩×宇多丸 『ハート・ロッカー』 まとめ」)ですが、評論家同士の論争で、へたれの僕等に評論を押しつけないで欲しいと尻尾を巻いて退散。冷や汗出てきた…。

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第9地区 ディストリクト9

2010年 4月 11日 日曜日 03:38 PM

109シネマズMM横浜で。封切り日で割引デーが重なって30分前には完売の札が立っていました。スゴイ人気です。ネット予約していてよかった。アーサー・C・クラークの「幼年期の終りimage」みたいな円盤モノ、まるで「V」みたいな映像です。「V」は欠かさず観ていたなぁ。昔は外国テレビドラマを、日本のテレビで、よく流していたのだよ。と、オサーンは、しみじみとします。

最近ではインビクタスも南アフリカが舞台ですし、ワールドカップまで、あと3ヶ月で、南アフリカがアツイわけです。宇宙人版アパルトヘイトを主題においているハズなのですが惑星間航行出来るほどに科学の進んだ宇宙人が何故武力行使せずに、黙って地球人の隔離政策にしたがっているのか?不思議です。見た目は、リアルな仮面ライダー甲殻類バージョンで、力も強そうだし、ゴキブリ並みに素早く動くしアバターなんかより、強そうです。人体が霧散してしまう強力なライフルやパワードスーツまであるし、仕舞いにゃ人間を素手で襲って食ってるし…。そんな超人的に強いエイリアンが、カッチョイイ武器をナイジェリア人ギャングに云われるがままキャットフードと交換してしまうマヌケさに笑ってしまいます。いい人(宇宙人)ばかりです(笑)。

主人公が巻き込まれる原因となった液体も、よく分からない。20年かけてゴミから作った人間が変身してしまう液体で、しかも宇宙船の燃料にもなるという…。これ、疑似科学的にでもいいからもっと説明してもよかったかな?後半のストーリー無視の死闘は凄かったです。アパルトヘイトと武器商人の国を舞台に、宇宙人隔離政策と強力な兵器のアクションを撮るという…たぶん考えすぎ?

主役のシャルト・コプリーという人は監督の友達で本業は役者じゃないらしい。で、演技が出来ないので、現場では台詞を決めないでアドリブで全て通したらしいのですが、テレビ放送番組風ドキュメンタリーという体の撮影方法では、逆にリアルで面白かったです。続編の制作も決まったらしいのですが、この無茶苦茶な設定の回収をつけてくれるのではないかと、期待します。なにしろボトムズを格好良くしたパワードスーツがカッコイイしアクションも良かったからねー。小エビとの絡みも、もっとあっても涙腺を刺激するのではないでしょうか?

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第9地区 Blu-ray&DVDセット(初回限定生産)image

アーマード 武装地帯

2010年 4月 9日 金曜日 01:14 PM

横浜ブルク13で映画の日観覧時間調整的な時間潰しで、しょうがなく観たのですよ。むむむ…。

腹出たなぁジャン・レノとか、相変わらずローレンス・フィッシュバーンは筋肉バカとか、マット・ディロンのワル臭さは尋常ではないとか。こんな思いで観ているテレビドラマ風な感じで全くもって没頭出来ない映画でした。

アイガー北壁を観た直後のハシゴ映画鑑賞だったので余計に画面のダイナミックさとか迫力に欠けるモノでした。しかし、このB級感は爽快です。このキャストで思いっ切り中身の無い映画を作る潔さに、逆に男のロマンを感じますね(笑)。しかも男しか出てこないし…。

カーチェイスして、わざわざ同じ監禁場所に戻っちゃうとか、自由自在に、うろちょろしていても見つからないとか、時間がないのに人質連れに行くとか、はきっり云って、このマヌケさは理解できません。もう、何も考えちゃいけない映画なんだと思います。結末も?でした…。みんなで観てツッコミ入れつつ盛り上がる目的なら正解です。男同士で(笑)。

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アイガー北壁

2010年 4月 4日 日曜日 12:45 PM

横浜ブルク13で観ました。それほど宣伝されているわけでもないのに、座席2/3位は埋まっていて、期待感は増すばかり。山岳モノは男として外せないわけで、ザイルで結ばれた男の友情と困難に立ち向かう勇気に感動させられるのを、今か今かと、ワクワクしつつ、春の学校芸術鑑賞会の子供のように待つ僕なのでした。

国威高揚のため前人未到の難所アイガー北壁初登頂を強く押し進めるナチス政権が、初登頂者にオリンピックの金メダルをあげちゃうという無茶な事を、ホントにやっていたというのには、びっくりしました。知らなかったです。「山に登るのに順位は関係ない。自分の為に登るのだ」というトニーの言葉に、まずひと萌え。明るい性格で活動的なアンディに押し切られた形でアイガー北壁に挑むことになるわけです。ライバルのオーストリア人パーティとも衝突しながらも同じ山男同士協力して立ち向かうのも萌えポイント。「やれる!おまえならできる!」ところが、悪天候と雪崩と自然の猛威に、もうボロボロ…。あの、お調子者のアンディが「生き抜いてくれ」の場面は、お約束ですが号泣です。

ザイルも失い、にっちもさっちもいかなくなるトニーの元に、恋人ルイーゼが、一晩数十メートルの距離で過ごすってのは、嘘くさい…。この話必要?岩肌に立ったまま縛り付けて文字通り岩にへばりついた状態で一晩過ごし、なおも生きて抜いていたトニー。凍傷で真っ黒になり、必死の形相で生きようとする姿はリアルで凄かった。何時間もかかって渡したザイルが「あれっ?」って早く気がつけよ!あー!

この救出シーンは風の音とハーケンを打つ音が鳴り響いているだけ。誰か登っているのか?と思ったけど、この音は山に生きた男の心拍音だったのね。感動的でした。アンディの振り子トラヴァースも一緒に山を登っているような感覚になるほどのウマイ撮り方でした。映画館でしか味わえないシネマスコープの大画面に映し出される過酷で美しい山岳風景は圧巻で大迫力なのでした。

帰ってからの風呂が、とても気持ち良かったのは云うまでもありません。

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プリンセスと魔法のキス

2010年 4月 2日 金曜日 04:11 PM

桜木町にオープンしたコレットマーレ横浜ブルク13で観てきました。オシャレなファッションビルで買い物も楽しいです。

昔は映画と云えば関内に通っていたのですが、映画館は続々と、つぶれてしまって、すっかりシネコンの時代になってしまいました。みなとみらいにワーナーマイカル、新高島に109シネマズと、この周辺に集中している感じですが、都内でしか観ることの出来なかったバルト9系の上映に心引かれます。駅近という利便性もあるのでココは流行るのでは?

そんな真新しいシアターで観たアニメですが、思ったよりも面白かったのでした。ディズニーの、お姫様ストーリーを現代ニューオリンズを舞台に復活させた自己批判ともとれるディズニー総括的な映画でした。伝統の手描きアニメで本で潰されても死なないカエルの動きは素晴らしいですね(笑)。黒人のプリンセスに、ろくでないしの王子様、全編に流れる米国を象徴するニューオリンズジャズも、これまでとは正反対の趣向。ワニのラッパが、めちゃくちゃブルージーでスイングしているぞ!と思ってクレジットを見たらテレンス・ブランチャードだった。素晴らしい!こういう他のシゴトやプロデュース業が忙しくて最近アルバムが出ていないのか…。

ガンボスープが美味そうじゃないとか、ワニ、ホタル、カエルの仲間同士で共食い?しないのかとか、カエル獲りのマヌケ3兄弟の意味が判らないとか、シャーロットの物分かりが良すぎるとか、色々ありますが、レイ!(もはや綾波ではない)このキャラクターに会えただけで僕は幸せです。君は僕の心に星となって輝いているよっ!

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Into The Wild

2010年 3月 24日 水曜日 11:44 PM
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卒業、入学、入社、旅立ちのシーズンですね。そんな季節に、この一本。見終わった後かなり考え込んでしまいました。今流行の自分探しの旅なんて甘っちょろい!この究極の自由と独立を追い求める旅は強烈です。

ジョン・クラカワーのドキュメンタリー「荒野へimage」が原作で最近では「Milk」での演技が印象的だったショーン・ペン監督作品。アラスカ大自然の映像は、とてつもなく美しく、厳しく、威厳を感じて、印象に残ります。真の意味での自立を目指して、たった1人で生きると云う事はどんなものなのか?社会からも、お金からも、神からさえも、自由に生きることを目指して、裕福な家庭に育ち名門大学を優秀な成績で卒業しながらも、途端にバックパッカーとなって旅立つ青年のお話です。

雄大な風景美が絶品です。アウトロー的なフォークカントリーミュージックも観る者の心を鷲掴みにします。コレは観逃していたので映画館で観たかったなぁ…。早速、原作を読んでみる事にします。

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パレード

2010年 3月 17日 水曜日 02:08 PM

チネチッタ川崎で。むむむ。なんだこりゃ?あまりにもがっかりな結果だったので吉田 修一の「パレードimage」原作を帰りに本屋さんで買って速攻で読んだのでした。

藤原竜也ファンなのか女子高生の集団は上映後「えろ〜い。わけわかんなぁ〜い」と叫んでいました。子供達には小出恵介と中村ゆりの濡れ場の騎乗位は刺激が強いのかと思われましたが、わけわからんのはオジサンも一緒だよと心の声。

エヴァ第弐拾伍話形式でそれぞれの視点から物語が交錯して展開していくのは小説どおり。これは映画的では無い。いちいち時間が止まるので気がそがれて没頭出来ない気がしました。そのくせ、何故か原作とは台詞が別人のモノになっていたり、舞台が変わっていたり、重要なエピソードがカットされているので人物の把握に深みが出てこないのが残念です。登場人物で唯一感情移入できそうな良介のエピソードで、大学の友人についてのやりとりなんて、泣かせどころなのになぁ…。

ま、他人同士が無関心に面白可笑しく適度な距離を保ちつつ生活する現代社会の怖さを描いているのでしょう。が、直輝がサトルを尾行するシーンからドリフのコント状態になって(サトルーうしろー!みたいな)最後に絶叫しそうに藤原竜也変顔からマンションの部屋からズームアウトしていくシーンでは、むしろ笑いをこらえてしまいました。全然怖くない!

ベルリン国際映画祭で受賞っていうのは、隣は何をする人ぞ的な人間関係の怖さをギャグで見せたという点に評価が付いたんでしょうかね。WOWOW協賛テレビ的商業映画の範疇で考えると良い方なのでは?

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ゴールデンスランバー

2010年 3月 14日 日曜日 01:26 PM

109シネマズMM横浜で。伊坂 幸太郎の本は「グラスホッパーimage」を読んだことがあります。面白かったね。「ゴールデンスランバーimage」は、まだ読んでいません。映画を見て、俄然原作を読みたくなりました。しかし図書館で予約したら400人待ちて…。

首相暗殺容疑者に仕立て上げられた主人公が仙台を逃げ回るお話です。この陰謀の謎が気になっちゃってね。深く語られていないもんだから原作で補強しなければ欲求不満が残りました。警察官僚のせめぎ合いも僕にとっては大好物な分野なので。

香川照之の冷徹さも不気味でいいですけど、相棒の永島敏行は、かなり笑えるキャラでした。無敵のターミネーター状態で、この人が出てくると逆に嘘くさくて引いてしまう場面も…。ヘッドフォンしてショットガン片手で撃ちまくるし、容赦なく竹内結子を、ぶん殴るし、ナイフ刺さってるし、どうなってんの?って位暴れまくっていました。

仲間に助けられながら「逃げろ!」な訳で友情と信じる気持ちで暖かい心持ちになっちゃいます。柄本明のどこか抜けてる親分っぷりやベンガルの職人魂なんかもいいね。父親役の伊東四朗が泣かせるんだ。ラジコン女も謎だったけど、もう1人、キルオ役の濱田岳の不気味さは抜群でした。が、やはり、なんで?って部分も多いので原作を読みたいと思います。短めの上映時間ですが、テンポも良いし最後まで飽きさせない展開は原作も、さることながら楽しめるいい映画だなと思いました。

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ゴールデンスランバー [DVD]image

インビクタス

2010年 2月 20日 土曜日 04:37 PM
All Blacks

憧れのAllblacksのキャップ

109シネマズMM横浜で。去年のグラン・トリノが最高だったのです。新作をバンバン撮っているクリント・イーストウッド監督作品という事で観ないわけにはいきません。期待通り男臭い映画でした。

南アフリカ共和国の27年間の牢獄生活より解放され初の黒人大統領となったネルソン・マンデラの伝記的物語。といっても最近のゆとり世代の若者の中には話が通じないアホが居るので非常に残念。そんな若い世代にこそ観て欲しいと思います。ラグビーものの原点スクールウォーズで泣いたオッサン世代にも是非!

舞台は1995年の南アフリカ開催のラグビー・ワールドカップ。アパルトヘイトの象徴的存在であったラグビー代表チーム(スプリングボクス)を利用して政治理念を実現しようとするわけですが、その根底に赦しという強い概念があり、白人支配階級と黒人国民を一つにまとめ上げる事に成功するというアバターとは正反対の米国映画という面白い結果です。

スポ根映画としてのハイライトはやはりラグビーの試合なのです。このシーンがド迫力です。男のスポーツとしてサッカーとラグビーを親父に仕込まれた幼少期を過ごした僕ですが、画面を通していても体は動くし、ゴールには歓喜の雄叫びを上げそうになる程に引き込まれました。役者がマジにラグビーやっているようにしか見えない臨場感。マット・デイモンは体が小さいけど筋肉つけて逞しいしザック・フュナティはジョナ・ロムーそっくりで本当に強そう。選手の役者はトレーニング大変だっただろうなぁ。太ももスゲー!芝生の匂い汗臭さシューズやボールの皮の匂いまで伝わってきそうな映像でした。

実話に基づくドキュメンタリー風という映画では脚色で、ホントかよという嘘臭さが命取りになると思うのですが、そんなシーンも少なくて没頭出来ました。モーガン・フリーマンもマンデラそっくりですしね。オール南アフリカロケで、とことんリアルな映画を目指した気合いは素晴らしい。そして、民族や国家を超えた男たちの闘いと生まれたばかりの民主国家を導くマンデラの優しさと信念の強さに感動しました。

この大会での日本対ニュージーランド(Allblacks)戦で17-145という1試合最多失点の大会記録にも触れられています。準決勝でマンデラは日本企業との会談中に勝利が伝えられるという場面も面白い。日本通なイーストウッドらいしい描写です。ところで2019年ラグビーワールドカップは日本開催です。世界では野球ではなくラグビーかサッカーがメジャーなスポーツですから盛り上がって欲しいですね。


映画評論家・町山智浩さん – 小島慶子 キラ☆キラのインタビューでの話も面白いですよ。アッチもマグナム級の爺さん達には負けられないぞ。

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アバター

2010年 2月 18日 木曜日 04:34 PM

109シネマズ川崎の IMAX で 3D 上映で観てきました。ま、話題にもなっているし観ておこうと。平日にもかかわらず超満員で端っこの席しか取れませんでした。

やはり3D と CG はスゴイ!金かかっているだけあります。美しい。発射される催涙弾を思わず身をかわしてよけてしまいました。しかし端っこの席だったので、映像がズレている部分もあって残念でした…。観に行くなら中央席を予約して行くべきですね。

というわけで、3D で観る映画で見所は 3D 以外無いという残念な結果。迫力はあるのですが、ひたすら長く感じてしまうバトルシーン。主人公は障害を持った海兵隊員でアバターになると無敵状態という子供向けアニメ設定。エイワと呼ばれる意識体の星としての仕組みとか、自然と共生する意義とか、全く描かれていない。絆を結ぶという考え方を、もっと中心に据えてもいいんじゃないかしら?なにしろ主人公の闘う動機付けが、ナヴィの生き方や星の自然に共感してとかじゃなく、ねーちゃん好きになっちゃった的な軽い気持ちで、前編通して何も成長していないし、登場シーンから全く感情移入できないまま終わってしまったのでした。

試練を乗り越えてヒーローが誕生するという古典的なストーリーでさえも描ききれていないという体たらく。え!?簡単じゃん、デカイ竜に乗るの。うお!いつの間にか槍で防弾ガラス貫通出来るし…。反発し合った男同士の友情とか燃えるポイントもあるのに完全スルー。大体が障害のある体を捨ててアバターとして生きる事が人生諦めていないか?銀河鉄道999の機械の体だね。

もののけ姫の世界観がベースになっていると本人のインタビューを、どこかでみました。宮崎アニメ大好きなんだろうな。重戦闘機は未来少年コナンのギガントだし、森の中で「あなたは騒ぎすぎる」とナウシカ風な台詞出でくるし、終盤、やはり不思議なくらい強くなった姫様に助けられ、ジェームズ・キャメロンは、でかくて強い女に抱かれたい欲望で映画を撮っているのかと映画評論家・町山智浩さん – 小島慶子 キラ☆キラを、大笑いしながら聞きました。

普段、映画館に来ていない客層なのかマナーの悪い人が多くて辟易しました。上映中おしゃべりは勿論、携帯を開くなよ!と…。懐中電灯つけて席を立つオッサンにはビックリしました。えっ!!と。話題性だけで客が入っている映画なのだと感じました。

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アバター [初回生産限定] [DVD]image

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