Caribe/Michel Camilo Big Band

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夏らしいアルバムを探せシリーズです。(そんなのいつ始まった?)やはりラテンジャズなどは、いかがでしょう。という事になりますね。それもビッグバンドで元気に昇天。

「Why Not?」を聴き始めてから「ん?このアルバム持っているぞ。よく確かめないでジャケ違いを買ってしまった…」と後悔したものです。微妙に内声の動きが違っていたりで「???」となっていたところで、歓声が聞こえてきて「おお!ライヴ録音だったのか」と気づく体たらくな私なのです。それもそのはずで1994年の「One More Onceimage」発売直後のツアーライヴ録音が2009年に発売されるという超時間差攻撃だったのでした。ミシェル・カミロの故郷ドミニカでの凱旋ライヴという事で気合い入っています。

アンソニー・ジャクソンの腰の入ったグルーヴにクリス・ハンターが超絶技巧的に吹きまくり、ジョン・ファディスが天を裂くようなハイノートを炸裂させ、カミロも(これでも)控えめながら(ビッグバンドだから?)応戦しているの図。25分!もある「Caribe」で弾きまくっているので満足です。一糸乱れぬビッグバンドサウンドの塊は、アルバム録音直後のツアーだけあって、さすがに、まとまっていて、ブラボーの一言。非常に高い完成度です。なにしろライヴ盤だと気が付かなかったのですから。ワタシの耳が悪いんですか…ハイ…。アルバムにはブライアン・リンチが入っていたのですが、ラテンものが得意な彼がいたら、もっとエライことになっていたかもしれません。

  1. Why Not?
  2. Dreamlight
  3. Suite Sandrine Part III
  4. Suntan
  5. Just KIddin’
  6. Not Yet
  7. Caribe
  • Michel Camilo(p)
  • Anthony Jackson(b)
  • Cliff Almond(ds)
  • Guarionex Aquino(per)
  • John Faddis(tp)
  • Michael Mossman(tp)
  • Virgil Jones(tp)
  • Dave Bergeron(tb)
  • Ed Neumeister(tb)
  • William Cepeda(tb)
  • David Taylor(btb)
  • Chris Hunter(as,ss)
  • Alex Foster(as,fl)
  • Ralph Bowen(ts,fl)
  • Lou Marini(ts,fl)
  • Gary Smulyan(bs)
  • Rec.Dec.3.1994
  • Columbia

[ライヴのお知らせ]2012年8月26日(日)下堀福男オーケストラ @ 銀座 BRB

今週末は銀座 BRBでゴージャスなビッグバンドジャズでございます。前売りチケット制なので要予約でございます。音楽と飲み放題食べ放題で腹一杯になる事請け合い。

FS Big Band [下堀福男オーケストラ]
毎回大好評のFS Big Bandが銀座BRB四回目の公演です。
夏の夜のひとときトロンボーン奏者・下堀福男 率いる一流のプロミュージシャン達が奏でる
華麗なBig Band Jazz Soundをお楽しみください。
塾員Latin Percussion 奏者・大舘 信(57法)も参加します。
お馴染みのスタンダードナンバーをスペシャルアレンジでお送りしますのでどなたにも楽しんでいただけます。
毎回大好評完売につきお早めにご予約ください。
日 時 8月26日(日)16:00開場 17:00開演
会 場 銀座BRBメインラウンジ
会 費 10,000円(フリードリンク・お食事・ミュージックチャージ込)
※70名様限定。完全前売りチケット制

今月の情報 | 会員制・GINZA BRB から引用

Elis Regina in London/Elis Regina

イン・ロンドンimage

ロンドンオリンピックが盛り上がっていますが、ブラジル娘がロンドンで、はじけているラティーノミュージックを、このクソ暑い中に聴くと何故かアガりまっすよ!という愉快なロンドン楽しいロンドンつながりのアルバムです。英国のロンドンも、日本の愉快なロンドン楽しいロンドンも行った事無いですけど…。このネタは判らん若者も多いだろうなぁ。

豪華なオーケストラものなのですが、リズミックな R&B ファンクというかクラブミュージックです。今の音楽と何も変わらないような新しさが ’69年の時点で出来上がっていた訳で、この頃のムーブメントには、かなわないというか、もっと頑張らねばというか…。それよりも、こっち方面の名盤に、めっぽう疎い私の不勉強も反省します。

リマスターされて再発されたのですが、音質などは今の技術に負けているのは仕方が無いのですね。しかしながら、この音の持つ力は何なのだと。このアルバムはロンドン滞在中の数日でオーケストラと一緒にヴォーカルも録音した一発録音で完成させたそうで。やっぱりねぇ。グルーヴがスゴイです。細かいメンツが分からないのですが、ソリストも充実の出来映えで、エリス嬢もノリノリで唄っておるのですよ。「Se Você Pensa」のイントロなんて、もうキタ━(゚∀゚)━! な感じで腰を浮かす事請け合いです。ミッシェル・ルグランの映画音楽で有名な「シェルブールの雨傘」の唄ですが、完全にクラブ状態です。行った事無いですけど…。「Upa Neguinho」もブラジリアン魂の炸裂で、楽しすぎます。当時のシャレオツ最前線であったであろうジョビンのボサノバもゴリゴリにしちゃってますよ。んな事云って「Você」は心地よいボサで攻めてきたりでニクイ。聴いていて全然飽きません。このアルバムのブリブリベーシストが誰なのか凄く気になります。読めないし…。

ブラジルの高い空と青い海が眼前に広がるようであります。行った事無いですけど…。

  1. Corrida de Jangada
  2. A Time for Love
  3. Se Você Pensa
  4. Giro
  5. A Volta
  6. Zazueira
  7. Upa, Neguinho
  8. Watch What Happens
  9. Wave
  10. How Insensitive
  11. Você
  12. O Barquinho
  • Elis Regina(vo)
  • with accompaniment directed by Peter Knight
  • Rec.1969
  • Universal