恋はデジャ・ブ

恋はデジャ・ブ [DVD]image

節分です。この時期に観たい名作映画。町山智浩のアメリカ映画特電で紹介されていた映画でポッドキャストではニーチェにまで話が広がっていてとても興味深く観ました。ビル・マーレーらしい軽いタッチの人物像。自己中心的で出世しか考えていない嫌な TV キャスター役です。主人公だけが田舎町の2月2日(グラウンドホッグデーの祭日)から抜け出せないタイムスリップもの。

一日が終わると次に日には全てご破算、また同じ一日が始まるので、なんでも出来ちゃう。そうなると男の考えることは人格暴走とエロなことなのは当然。で、彼の追いかけるプロデューサーの女性は、なかなか振り向いてくれない。何回も何回も(何日も何日も)アタックしてもふられちゃう。絶望して自殺しようにも死ぬことも出来ずにまた同じ1日が始まってしまう。考えただけで気が狂ってしまいそう。同じ日を脚本上は三千回繰り返しているらしいです。ひぇ〜。

ラブコメの裏にオッサンの成長物語と今を全力で生きる永劫回帰思想が語られている…らしい。真の教養と人格形成を成し遂げた彼は、まさに無敵状態でモテモテなわけです。そんなに深読みしなくてもとても楽しめました。

くもりときどきミートボール

年末に観に行ったのですが…。IMAX3Dで観たかったので、109シネマズ川崎まで出張りました。というのもライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフルで川崎IMAXシアターで観るべし!と激押しされていたので初めて3D体験しました。あの赤と緑の眼鏡をかけて…ではなく、今はカッコイイでかいウルトラセブン形状のメガネをかけて鑑賞しました。ビックリしたー!

オタク脱却物語な訳ですが、ヒロインもオタッキーの眼鏡女子で「眼鏡かけていた方がカワイイよ」という台詞に「眼鏡萌えの真髄心得ているねーおぬし!」と感心。空から食べ物が降ってくる荒唐無稽な世界を表現するのに妙にリアルになりすぎない 3D 描写がうまいこといっているなぁと思いました。

物語は引きこもり理科系男子の成長が自ら開発した空中食料工場に行って帰ってくるだけのベタな道筋ですが、アニメとして空想の世界を表現するリアリティのギリギリの線をうまいこと越えそうで超えない具合が絶妙でとても良かったと思います。食べ物を扱うので完全にリアルを求めると、ただゴミが降ってくるだけになってしまうと思うので。ポップな表現が合っていたかなぁと思います。

IMAX3Dは良いよー!疲れないし。出来れば真ん中の中くらいが観やすいと思います。これから 3D 上映は、ココにしようと思います。

公式サイト

くもりときどきミートボール コレクターズ・エディション [DVD]image