Conception Cool and Hot/Ryan Kisor

コンセプション~クール・アンド・ホット~image

最近ずっとサボっていた CD 聴くぞコーナーですが、書いていない CD が250枚超えたので、嫌になりそうです…。ぼちぼちやっていきます。

さてライアン・カイザーは「Live At Smallsimage」が出たばかりですが、まだコレを聴いていなかったもので…。初参戦のシャーマン・アービーはラッセル・ガンのグループで聴いていましたが、しっかりとしたフレージングが見事ですね。

表題曲のオリジナル「Cool and Hot」は、ゆったりとしたイントロからアップテンポスイングに突入して例のハラヒレ系のテーマを、ひたすらアルトとユニゾンする趣向。先発のシャーマン・アービーのソロが一番良いな。そしてエンディングもクールな旋律で終わるのです。
マリガンの「Line for Lyons」はコードレスでウエストコーストキテます。チェット・ベイカーが唄っていたりトリビュートバンドでランディが演っていたりカール・サンダース先生も取り上げていたりと色々あって、マリガンものとしてはジャズメンスタンダードとなっているのでしょうか?しかしテーマの音が低いなぁ(笑)。フリューゲルで吹いているのかな?ラッパで演って欲しかったぞ。1999年のアルバム「Power Sourceimage」がコードレスで面白かったので、こういう方向も是非お願いしたいモノです。
「Conception」は、やはりマイルスの「Digimage」が決定版でしょう。彼らの趣向としては、このあたりのクール&ホットなバップが、お気に入りなんでしょうね。
スタンダードの「You Stepped out of a Dream」は、フィル・ウッズの「An Affair To Remember」アレンジが大好きなんですが、ゆったりとしたテンポでの、このフロント2管アレンジもイナセで良いですね。シャーマン・アービーが、とてもアルトらしいソロで良いです。ライアンのハイノートも冴えています。
J.J.ジョンソンのバラード「Enigma」はミステリアスな雰囲気の中の光を感じる印象的な曲調。シャーマン・アービーがテナーっぽい極太音でブロウしているのがビックリ。巧い!この人今まで気にかけていませんでしたが要注目です。
またスタンダード「I Remember You」はカップ・ミュートプレイ。なんか雑な感じの音がする。ピーター・ザックの先発ですがソロは勿論、バッキングのセンスの良さに舌を巻きます。うおっ!転調した!(笑)
〆に、またまた有名スタンダード「All the Things You Are」を3拍子で。アルトとの掛け合い。ベースも要らないんじゃないかとも思える見事なテーマ展開。
  1. Cool and Hot
  2. Line for Lyons
  3. Conception
  4. You Stepped out of a Dream
  5. Enigma
  6. I Remember You
  7. All the Things You Are
  • Ryan Kisor(tp,flh)
  • Sherman Irby(as)
  • Peter Zak(p)
  • John Webber(b)
  • Willie Jones Ⅲ(ds)
  • Rec.Oct.7.2007.
  • 3d Japan