横浜トリエンナーレ2008

横浜トリエンナーレを観てきました。


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前回2005年にも行ったのですが、コンセプトが少し変わってきたような気がしました。会場も分散されていてお祭り的な盛り上がりもなく、こぢんまりした雰囲気。映像作品中心で、こちらから働きかける参加形態の作品や馬鹿らしい大掛かりなパフォーマンスが少なくて残念でした。とは云っても身近にアートを感じられる秋の休日にピッタリなイヴェントです。

新港ピアの会場に入るとヨナタン・メーゼの展示。エロ本が床に散らばり壁面に陰部が貼られていたり。これは予想通りに、とっ散らかっていて、しまった!と思ってしまったのですが...。意外に面白かったのはケリス・ウィン・エヴァンスの円形ミラーが沢山宙づりになっていてゆらゆらしているヤツ。で、それがスピーカーになっていて 5.1ch どころか 20.1ch 位の音空間になっています。シュワーっとザワァーっと音が流れているのでした。動きがあって楽しめますね。あと、ペドロ・レイエスの人形劇も大笑い。 レボリューション!

次に向かった横浜赤レンガ倉庫1号館は全て映像作品。するっと見て回って終わりにしました。狭い空間で「観せられている感」が強い展示形態で嫌になってきました...。

日没前に辿り着いた日本郵船海岸倉庫では勅使川原 三郎のパフォーマンスは45分待ちの長蛇の列でパス。例のガラスの上を踏みしだいての舞踏みたいでした。長い上映時間の作品も当然パス。ヨーコ・オノの洋服を少しずつ切り刻んでいくのも、よく判らん。そんな中、時間をかけても楽しめたのがポール・チャンの窓の外を角材が横切っていくプロジェクター映像。色んなモノが横切っていきます。最後には窓枠自体が壊れて飛んでいくという驚き(笑)。観る者との共感と裏切りが現代アートの基本ですね。

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ツィ・クァンユーの川の中でシーソーに挑戦する映像。(,,゚Д゚) ガンガレ!と、ついつい感情移入してしまう。ロド二ー・グラハムの前方のドラに目がけて、ひたすらジャガイモを投げる映像。当たる確率は3分の1くらいで、命中すると荘厳な音がしたり、しなかったり。それを神妙に観覧している観衆を映しているだけ。アートは、お笑いと紙一重だったり。アキレスと亀の北野監督の言葉を思い出してしまいました。

そんな中のダメ押し。ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」をコラージュしたオシャレなテーブルクロスのカフェでカレーを食べて、運河を眺めながら煙草を吸っていると、黄色いVネックのセーターに半ズボン、白ソックス、テレビランドセルを背負ったのびアニキが飛び出してきた!なんだ!!コレが一番衝撃的だったりしました。直立不動で映像作品をテレビランドセルで上映しながらサイン入りブロマイドを配っていました。

時代が、そうさせるのか?社会メッセージ性が強い作品が多くて、正直疲れてしまいました。直接的な表現で破滅思考や破壊衝動を観せられてもねぇ。ビデオって時間が、かかるからツカミでズバッと演ってください。じゃなきゃ映画作れよって思ってしまいます。北野監督じゃないけど、たかがアートなんだからね。そんな訳で映像作品には少々食傷気味になってしまった deep さんでした。


2008年11月24日 (月) at 15:04



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