サマーウォーズ

信州上田が舞台のアニメ映画です。


109シネマズ川崎で観てきました。とても混んでいて一回上映時間を飛ばしてチケットを取りました。満員でしたよ。この中に自分と同じ様な情景を抱きながら観ている同郷の信州人が居るのだろうか?と変に気を使ってしまうのでした。

アタクシ長野県上田高校出身ですと告白します。燃えました。宿敵佐久長聖高等学校(現役の頃は佐久高校だった)に勝ち、王者松商学園を倒すというミラクルな甲子園サブストーリーに、1987年の30年振り2回目の奇跡的な甲子園出場の応援に行った事を思い出したオッサンです。最強丸子実業が出てなかったな。上田わっしょい!は毎年行ったぞ。

こんな特殊な状況なので、このド田舎の面倒臭い「ご親戚」が集合して、段違いで形バラバラの机を並べた、襖を取っ払った座敷での宴会の臨場感と懐かしさ、郷土愛と血族の力強さを、頭ごなしに感じてしまったのです。信州人の郷土愛は異常です。そんなド田舎の県民ショウ的な結びつきの強さにも監督は目を付けたのかもしれません。普通の人は(東京出身な核家族な人達とか)、どう感じるのか疑問ですが...。

海野氏支流の家系なので、僕の家の家紋は六文銭なのですが、映画では、いびつな並びになっていて...??そのものズバリは使えないのかな?角間温泉行きの路線は、もう無いし。とかと、ネタ場所を知っているので色々なところで萌えるのでした。陣内家の門は上田城の城門だから、CM 観て「上田城が破壊されている!」と勘違いしていました...。

そんな仮想世界のお話ですが、この内気な理科系童貞男子の青春ストーリーも、インターネット上の仮想世界を舞台にしたもので、アバターとかログインとか、お年寄りに分かるかな?と思ってしまうのでした。しかしインターネットを、悪として描くのではなくて、人と人、家族を繋ぐ新しい手段として扱っている所には共感しました。最近の風潮としては悪者扱いですからね。ストーリーの収束点として「面倒くさい御親戚」の血族力がパワーを発揮するあたりは細田監督の優しさを感じました。隠し子の存在も犬神家的な設定ですが、彼も大人になる通過儀礼的な破壊行為で自立する青春。お約束ですね。女系家族でリーダーは女性だって設定もいいなぁ。平和的なゾウの群れのリーダーもメスだしさ。オスは、できそこないなのよ。

光と影の描き方が見事!縁側の3段階の光量表現はリアルです。旧家の御屋敷の薄暗さが、とてもよく出ていました。実際の烏帽子岳の入道雲は、もっと近くてエッジが立っているんだけどな。御親戚の宴会で1人1人の動きが、ちゃんと立っていて、「いるいる!こういうおじさん。」的な共感もあります。舞台は殆ど御屋敷の中という閉鎖空間で、しかも、この登場人物の多さ。それぞれの役割とキャラを、ちゃんと設定しているのにもビックリしました。御親戚って結構イイもんじゃない。

サマーウォーズ 公式ガイドブック  SUMMER DAYS MEMORYimage

サマーウォーズ 公式ガイドブックimage が映画館の売店では売り切れで残念。アマゾンで注文することにします。そして明日から帰省します。帰ったらサマーウォーズの里「信州上田」の盛り上がり具合を見聞してみようと思います。

悲しいことは、お腹が空いている事と1人でいる事だ。慌てるな。とりあえず、ご飯を食べよう。帰りにくろひつじでジンギスカンを食べました。ジンギスカン鍋のある家は珍しいのに僕の家では何故か焼き肉といえばジンギスカンだったなぁと、ここでも懐かしい気分に。なんか地元ラヴで(´Д`;)ヾ スミマセン。


公式サイト

サマーウォーズ [DVD]image

2009年08月13日 (木) at 22:07



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