ボルト
ピクサー(ジョン・ラセター制作総指揮)主導型ディズニー映画ということで、ちょっと恥ずかしいけど観ないわけにはいきません。まずWALL・Eのヒューゴー賞獲得めでたいと一言。ウォーリーでは、煙の表現にビックリしたんですけど、さらに進化しています。犬ビームで撃墜したヘリコプターの爆煙中から飛び出してくる追尾ヘリの場面とか、仰け反ります。カーチェイス(犬対バイク)のスピード感も抜群。CG でしか表現できない映像でした。ものすごく練りに練った作り込んだ映像です。冒頭のペットショップにズームインして背景のガラスの写り込みなんて、美しいの一言。ド派手な爆発を紙コップが「コトッ」っと倒れる事で表現するとか、ウィットに富んだ映画的手法にも感心しました。
様々な困難に立ち向かう事で犬としてのアイデンティティーを獲得していく犬型成長物語な訳ですが、ストーリーは単純なロードムービーで犬にとっては、うってつけな物語です。単純に大陸横断して家に帰るだけ。空想の世界で生きていた犬が、犬らしい本能に目覚めていくのですがね...。表現がスゴイ。犬っぽい!バカ鳩っぽい!動物の動きを、突き詰めて描いていくピクサーのチャレンジ精神炸裂です。犬らしくない達観した感情表現にはジョン・トラボルタの高飛車な演技がピッタリだったりします。
CG の質感表現が、ここまできたのか!と、ぶったまげました。現実の世界を知る旅なのですから、自然に普通の世界を CG で表現しなくては意味がない訳ですから、ハードルは高いよ。これを、さらっとやっちゃうんだもの。あっぱれ。ストーリーとしてはシンプルなだけに、嫌な監督や悪者手下2匹の猫との関わりが、もっとあっても良かったかもね。ウォルト・ディズニーの実写映画「三匹荒野を行く
」とリメイク「奇跡の旅
」のオマージュともとれるこの作品。ペットとして、幸せそうな動物たちの、エンドクレジットの可愛らしい絵はディズニーに対しての敬意なんだろうか。「おしゃれキャット
」を彷彿とさせます。バカハムスターも頑張っていました(笑)。
鳩でも思いつく展開でダラダラ続編を作って金儲けしているハリウッドに対する皮肉もピリッと効いています。シンプルな物語でも、ちゃんと作れば面白いんだよねぇ。本編前のスピンオフ短編作品「カーズ
」の「メーターの東京レース」でも一切手抜き無し。面白かった。
公式サイト
![ボルト [DVD]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51xJnzFh93L._SL160_.jpg)
