地球の長い午後/ブライアン W.オールディス (著), 伊藤 典夫 (翻訳)

ブラザーズ・オブ・ザ・ヘッド」で、SF の定番だって、教えてもらったので。


地球の長い午後/ブライアン W.オールディス

太陽が超新星となり、重力異常によって、地球の自転が止まり「温室」となった世界。巨大に、奇怪に、不思議な形に、進化した植物に支配された世界です。文明は滅び人類は再び樹上に追いやられるのです。かつて、人類が、そうしたように、植物は宇宙にまで進出しています。原始にまで退化した人間と自然との関わりや、植物の造作が、とても興味深くて、面白いです。

腐敗(退化)が、次の生命の誕生(進化)への1ひとつの過程であるという考えが、銀河にまで広がり、最後には全てが、ひとつに混じり合うのでした。世紀末的な考え方ですが、1961年に、このような小説を書いていたというのに驚きます。

原因は違いますが、地球温暖化を肌に感じるようになってきた昨今、こんな世界が、じきにやって来るんじゃないかな。支配者は、植物?昆虫?バクテリア?

写真クリックでAmazonで詳細をみる

2007年04月26日 (木) at 14:59



1年前の同日エントリ 2年前の同日エントリ 3年前の同日エントリ 4年前の同日エントリ 5年前の同日エントリ 6年前の同日エントリ