失楽園/ミルトン

町山智浩のアメリカ映画特電」で「 ダークナイト」と、この本について語られていたので、読んでみました。


失楽園 上   岩波文庫 赤 206-2image 失楽園 下    岩波文庫 赤 206-3image

元祖愛とエロの伝道師が珍しく自由意志をニーチェまで語り尽くして、哲学的な内容のポッドキャストだったので、思わず手に取ってしまいました。清教徒革命の頃に書かれた叙事詩なのです。

アダムとイブの楽園追放の話です。といっても上巻は、殆どサタンが主人公。奴隷としての安寧よりも地獄での自由を求めて神に戦いを挑む堕天使軍団が本当に格好良すぎます。読んでいると完全にサタン軍団に肩入れしてしまいます。人間を誘惑する場面では、神に逆らい自由を求めるイブに感情移入してしまうし...。神様が嫌なヤツに思えてしまうのでした。神の支配からさえも自由になるための戦いを続けているのが人間なのか。

第72回『ダークナイト』はなぜ素晴らしいか ジョーカーとミルトンの『失楽園』-mp3

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2009年03月30日 (月) at 12:38



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