Wish List/Don Braden Sextet

前作 にスティーブ・トゥーレ(tb)の加わったセクステットです。
ブレイデンのオリジナル「Father Time」のフリーインプロビゼイション風の出だしに、ちょっとびっくりしたのですが、わずか1年足らずで、そう芸風が変わるわけもなく、エキゾチックなメロディーと反復ベースラインが特徴的な、分厚いハーモニーのナンバーが始まります。各人の短いソロで構成されて、彩り豊かな感じです。
「When You Wish Upon A Star」は、定番の交互に3拍子と4拍子を、交錯させるアレンジ。ハレルが、思いの外、調子がよい。大所帯なので、ソロが短いのが残念だったりします。
次はブレイデンのワンホーンでスタンダードの「Falling In Love With You」を、軽快なアップテンポで吹きまくります。アレンジものより、セッション系の方が、向いていそうな人です。やはりベニー・グリーンのソロは圧巻です。
ちょっと、笑っちゃう「Mr.C.M.B.」はブレイデンがマクブライドに捧げた「Mr.P.C.」を、変態にしたオリジナル。これ、おもろいな。リズムの変化が、有機的にアレンジされていて、スリリングな仕上がりです。譜面が長そうです・・・。マクブライドのソロには、いつもながら、仰け反ってしまいます。アンサンブルも、シビレますね。
ワンホーンを、2曲続けます。エリントンナンバー「Sophisticated Lady」は、いたってノーマルプレイなブレイデンさんです。


名盤「
The Real McCoy 」で、有名な「Search For Peace」で、ジョーヘンに挑戦しちゃっています。なかなか、太く、柔らかい音色で、御大に迫っています。とても、20代とは、思えないオヤジっぷりですな。
また、セクステットに戻って、軽快なアップテンポ4ビートの「Just The Facts」は、ブレイデンのオリジナル。ブレイキーバンドを彷彿とさせる、コールアンドレスポンス。ジャズの基本ですな。豪快で自由奔放とも言えるトゥーレが、吠えまくり、続いてハレルの出だしのワンフレーズが、非常によい!音色も素直で、トランペットらしい。こういう、ゾクっとする瞬間が、たまらなく好きなんです。
表題曲の「Wish List」は、ロマンティックなジャズワルツ。控えめなホーンアレンジが、かえってオシャレな雰囲気です。
- Father Time
- When You Wish Upon A Star
- Falling In Love With Love
- Mr.C.M.B.
- Sophisticated Lady
- Search For Peace
- Just The Facts
- Wish List
- Don Braden(ts)
- Tom Harrell (tp,flh)
- Steve Turre(tb)
- Benny Green(p)
- Christian McBride(b)
- Carl Allen(ds)
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