Gemini/Sean Jones

前作より、演りたいことやってるなぁ的なアルバムです。やはり、このお年頃は、急成長を見せますな。「男子三日会わざれば刮目して見よ」って所です。2部構成で、前半はハードバップで攻めてきますが、後半でフュージョンミュージックになっちゃっています。やはり、一作目で感じていたとおり、こっち系に来ましたか。スムースジャズというよりマーカス・ミラーのマイルスバンドが、よりポップになった感じです。いぇい!前半のバップバンドは要らないぞ!って・・・。(うそです)
最近の若手注目株のE.J.ストリックランドのドラムとの壮絶なデュオで幕開け。ハイノートを駆使したアドリブで、かまします。キテます。
片腕ティアとの2管フロントでのアップテンポな(ティアに捧げた)「In Her Honor」です。駆け抜けるようなアドリブは圧巻です。
フルートとフリューゲルのアンサンブルで、メロウなボサ「Rain of Patience」では、時折見せる太い低音がフレディっぽい。なぜか、ストレートメロディーは、スムースジャズな感じ。
ミディアムテンポのブルース「Blues for Matt B」では、御大ウィントン臭い伝統派プレイ。
哀愁を感じさせるセンチなメロディーが印象的な「BJ's Tune」の歌心は見事!マルグリュー・ミラーのソロも、味が出て良いね。
「Mission Statement」は、ウォルター・スミスとの2管でゴリゴリ来ます。このテナーも、いい唄い方しますね。音色にも個性があります。ジョーンズ君もウディ・ショウばりに吹きまくっています。マルグリューのメカニカルなフレーズに叫ぶべし。
さて、B面とも言えるでしょうか。「Gemini (Phase 2)」から、ポップ路線です。
「Into the Sun」は16ビートファンクリズムと4ビートの交錯するヒップなナンバー。ティアのアルトとの2管。エレベのビートも良いぞ。
スローな「Chillin' at da Grill」は、新進気鋭ロン・ブレイクが、かまします。この人の音も好きなんですよ。ブレイクアレンジの辺りは、電化マイルスの「New Blues」を彷彿とさせます。
続いてトロンボーンを加えた3管での「T.V. Land」なんか、もろマーカス=マイルスだよ・・・。
8ビート重量級ファンク「Momma's Groove」では、ティアのアプローチが面白い。
本題の「Gemini」ですが、ビート重視。繰り返されるリズムに乗って、浮遊するミュートトランペット。トランスミュージックです。
で、ゴスペル調「Gemini(Phase 3)」でエンディング。
いや〜。詰め込みましたね・・・。別々2枚のアルバムとしてリリースしても良いんじゃないでしょうか?
- Gemini(Phase 1)
- In Her Honor
- Rain of Patience
- Blues for Matt B
- BJ's Tune(Life in the Hand, Divine)
- Mission Statement
- Gemini (Phase 2)
- Into the Sun
- Chillin' at da Grill
- T.V. Land
- Momma's Groove
- Gemini
- Gemini(Phase 3)
- Sean Jones(tp)
- Tia Fuller(as,fl)
- Ron Blake(ts)9,10
- Walter Smith Ⅲ(ts)4,6
- Andre Hayward(tb)
- Orrin Evans(key)
- Mulgrew Miller(p)
- Kenny Davis(b)
- E.J.Strickland(ds)
- Corey Rawls(ds)7〜12
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