Quick Links
▼English Page▼
Categories
がちゃがちゃエントリ
エントリをランダムに選んで表示します。 過去のエントリを見る
Deep's BlogPeople Link
Apple Store
Search
Amazon
Counter
XML/RSS Feed
Services
W3Cによる検証
統計情報
総エントリ数:
このカテゴリへのエントリ数: 最終更新日時: 2010-03-20 17:48 |
Some Skunk Funk/Randy Brecker w/Michael Brecker西ドイツ放送協会のビッグバンド「WDR Big Band Köln」と、ブレッカーズの競演ライヴ。リズム隊は、ウィル・リー、ジム・ベアード、アースキンで、アレンジと指揮は、ヴィンス・メンドーサという豪華版。 酔っぱらいながら夜更けのドルフィーで、かけて貰った新年1枚目のCD。 昨年10月以降、マイケルの病状も伝わってきませんが、2003年に、おいしいライヴが、繰り広げられていたんですね。新旧ブレッカー・ブラザーズの、おなじみナンバーと、ランディの曲で構成されており、名義もランディとなっております。ビッグバンドアレンジもヴィンス・メンドーサで、ブレッカーズの隅々まで熟知した盟友ということで、ブレッカーサウンドのビッグバンド拡張に、見事に成功しております。 ビル・エヴァンスとの疑似ブレッカーズ「Some Skunk Funk - Soulbop Band Live」も良かったんですが、やはりマイケルじゃないとね。「濃さ」が違いますね。ブレッカーズを振り返りながら聴いていきましょう。 定番「Some Skunk Funk」です。異常にブ厚いサウンドです。ビッグバンド・アレンジとしては、Manhattan Jazz Orchestra の「Some Skunk Funk」が、ありましたが、あっちはポップなアレンジでスマート。やはり本家は「Heavy Metal Be Bop」の、混沌と破壊的なサウンドを忠実に再現しています。マイケル絶好調!ジム・ベアードのシンセが、暴れています。 「Sponge」は、ドン・グロルニクが参加し、サンボーンを加えた3管の「The Brecker Brothers」でしょう!バストロとバリトンの絡みと、各セクションの動きは、のけ反ります。バックリフも最高に盛り上がりマイケルも吠えまくっています。 ランディのアルバム「34th N Lex」からの曲で、「Shanghigh」です。コージ・ポール・シギハラさんのギターが、いなたいんですけど、日系ですかね。ランディのオートワウが炸裂して、続く Heiner Wiberny のアルトソロも頑張っている。Ludwig Nuss のトロンボーンが、また上手いね。流石にヨーロッパのミュージシャンは、格が違います。
「Wayne Out」も、ランディのアルバム「Hangin' In The City」からの曲。よくも、こんな打ち込みバリバリの曲をアレンジしちゃうもんだなぁ。オリジナルよりも落ち着いたテンポで、キレのあるブラス隊の上に、ランディの変態ラッパが舞う様は、至福の、ひととき(笑)。Marcio Doctor のソプラノも堂に入っていて、圧巻です。
「Out Of The Loop」から、バラードの「And Then She Wept」です。意外なところを持ってきましたね。ホーンアンサンブルが、とてつもなく美しい・・・。聴衆の盛り上がりときたら、スゴイ。 「Straphangin'」です。個人的には、オリジナルのイントロが欲しかった。ウィル・リーが、いい!マイケルもメロディアスなラインで、カッコイイぞ。ランディとのバトルで最高潮に盛り上がり、ブラスのカットアウトでエンド。米国のバンドだったら、もちっと、キメてきたかも? 「Let It Go」は、前出のアルバム「34th N Lex」からの曲。オリジナルも、David Sanborn(as)、Ronnie Cuber(bs)、Fred Wesley(tb)、Michael Davis(tb)を加えた、大所帯の録音だっただけに、ビッグバンド向けな曲といえば、そんな感じですが、打ち込みバリバリで、ツギハギの曲なので・・・。やっぱり、相当テンポを落として、安全運転といった所。でも、目の前で聴くとベルトーンの嵐の中で、迫力あるだろうな。
「Freefall」は、ライヴでは、しょっちゅう演っていたと思うんだけど、スタジオ録音が存在しない。キメの大変な4ビートものです。2002年に来日した時にも演っていたと思う。という事で、ソロ回しもあって、面白い。最初にジム・ベアードのピアノで、続いてジョン・マーシャル(tp)が、オープンサウンドも美しいソロ。サックスソリの後、オリバー・ペーター(ts)が、またバカテクだったり。刺激されてか、ランディ御大も吹きまくっちゃっています。しかし、ウィル・リー(b)が、4ビートになると、目に見えて失速するのは、ご愛敬か? 「The Brecker Brothers」のランディの電気トランペットで奏でられるバラード「Levitate」は、不思議な感覚に満ちていました。あの妙な積みのコードが、当時は気持ち悪いー!と思っていたのに、なんて美しいんだろうって、思ってしまう今の僕は? 新生ブレッカーズ第2弾のアルバム「Return of the Brecker Brothers」から、トロンボーン奏者のバリー・ロジャーズに捧げた「Song for Barry」です。マイケル渾身のプレイ。ラテン色を強く出したアレンジも流石です。ランディの咆吼に続いて、シギハラさんのギターが、かなりロック魂を感じさせて、そりゃもう盛り上がります。 マイケルの回復を、心から願います。
写真クリックでAmazonで詳細をみる |