
12年振りのリーダー作になる新譜「Miss Soul」が、出ましたね。ちょっと試聴してみましたが、思いの外ファンキー&バピッシュで、「あら?」って感じでした。何かあったのかしらん?
しかし、今年36歳で、この寡作ぶりは、さすがにヨーロッパのプレイヤーです。マイペースです。1995年のロバーノと組んだ「Rhythm Sphere」などと、忘れた頃にビックリさせられるアルバムをリリースしますね。最近では、ステファン・ベルモンドの「Wonderland」での快演が、印象に残っています。
この作品は、もろキースです(笑)。「All of You」「Meaning of the Blues」「I hear a Rhapsody」と、キースの愛奏曲を取り上げています。他にエヴァンスの「Laurie」以外はオリジナル。1991年のトリオ録音「Natural Balance」から、引き続きベースはジャン-ルイ・ラッシンフォッセで、独特の音しています。レニーニも技巧派ながらも、かなり抑制された演奏で、空間美が見事です。非常に叙情的な音に仕上がっています。
言わずと知れたコール・ポーターの「All of You」は、キースの「
Tribute」でのスタイルがスタンダードな感じです。ここでも、そんな感じで演っております。微かに、うなり声も聞こえてきたりと・・・エンディングもキース並みに長く。
表題曲のオリジナル「Antraigues」は、綺麗なワルツです。ジャン-ルイのベースソロも、よく唄っています。
「Meaning Of The Blues」はキースの「
Standards Vol.1」で決まり。やはり、黄金トリオには、敵いませんな。デジョネット=ピーコックと比べると(比べるのも可哀想な話だが)役不足な感じも・・・。
雰囲気を変えて、6/8のオリジナル「Meeting Point」は、70年代新主流派臭いぞ。いいねぇ。メカニカルなフレーズをバシバシ繰り出してきます。
「Laurie」は、エヴァンスのトム・ハレルの入っている「
We Will Meet Again」が、お気に入りなんですが、かなりのへそ曲がりの deep さんです・・・。やはり、バラードでの底力は、凄いですね。ロマンティックです。
「I hear a Rhapsody」は、エヴァンス、キース、チックなどの愛奏曲としてピアニストにとっては、超定番曲です。小気味良いスイング感で、爽快です。ここでは、現代的な技巧的な部分も披露しております。ジャン-ルイの安定したランニングもスバラシイ。
オリジナルのボサ「Brazilico」は、優しいメロディーラインが、心地よいです。ブルーノ・カステルッチのドラムが、ちょっとうるさい感じがしてしまって残念。
- All of You
- Antraigues
- Meaning of the Blues
- Meeting Point
- Laurie
- I hear a Rhapsody
- Brazilico
- Eric Legnini(p)
- Jean-Louis Rassinfosse(b)
- Bruno Castellucci(ds)