Time to Let Go/Terell Stafford
'90年代初頭、ボビー・ワトソン(as)のグループ「ホライズン」での演奏が、鮮烈だったテレル・スタッフォードの1995年の初リーダーアルバムです。

Bobby Watson & Horizon の「Present Tense」とライヴ盤「Midwest Shuffle」は、愛聴盤でした。当時は無名に近くて、「巧いラッパだなぁ」と感嘆していたモノです。芸風としては、盛り上がると力でねじ伏せるタイプのパワー系なのですが、上から下まで、よく鳴らしてタフなスタミナの持ち主という印象ですし、8分音符の粒立ちの良さには、圧倒されます。この当時、ベースの Essiet Essiet も謎ながら(変な名前だし)強力なテクニシャンで、びっくりしてしまいました。
ハンコックの「One Finger Snap」っぽいテレルのオリジナルの表題曲「Time to Let Go」は、ワンホーン・クァルテットで疾走するバップナンバーです。
ピアニストのステファン・スコットのオリジナル「Was It Meant to Be?」は、ヴァイブとラテンパーカッションも加えて爽やか系のラテンモノです。
バラードの「Polka Dots and Moonbeams」は、ピアノデュオでロマンティックに始まります。後半リズムが入ってきますが、ずっとデュオで良かったと思うんですが・・・。
テレルのオリジナルの「Qui Qui」は、3管フロントでのアップテンポな4ビート。パーカッシブなテーマが、面白いです。先発ティム・ウォーフィールドが怒濤の高速アドリブを披露。かと思えば、テレルも負けじと咆吼系の力業。そしてスティーブ・ウィルソンの崩壊系ソロの入りが惜しい。リズム隊が反応し切れていない。
ドナルド・バードの「
Mustang!」のあたりを狙ったのか「On the Trail」です。前の曲とは、うって変わって、ワンホーン・クァルテットで伸びやかに朗々と歌い上げるテレルさんです。ブルースフィーリングたっぷりのアドリブも好感度抜群。エドワード・シモンは、ウィントン・ケリーの「
It's All Right !」を狙ったか?
ヴァイブ入りの可愛らしいワルツの「Why?」は、テレルのオリジナルです。
「Soon」は、ちょっと早めのテンポで、オーソドックスなクァルテット演奏。ミュートプレイでベースデュオでのアドリブが、いなたいですね。ブルージーでバピッシュです。いきなり、欧州一発モノ状態になってからの、ビクター・ルイスのブラシソロも聴き所です。
スパニッシュカラーの「Send in the Clowns」は、情景が思い浮かぶようなロマンティックな演奏。
ニューオリンズトラディショナルな「Just a Closer Walk With Thee」です。何故か、都会的に聴こえてしまうのは、聴こえてしまうのは、巧すぎるからなのでしょうか?もっと土臭さが欲しいな。
- Time to Let Go
- Was It Meant to Be?
- Polka Dots and Moonbeams
- Qui Qui
- On the Trail
- Why?
- Soon
- Send in the Clowns
- Just a Closer Walk With Thee
- Terell Stafford(tp,flh)
- Tim Warfield(ts)
- Steve Wilson(as,ss)
- Steve Nelson(vib)
- Edward Simon(p)
- Michael Bowie(b)
- Victor Lewis(ds)
- Victor See-Yuen(per)
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