Jim's Bop/Jim Rotondi Quintet

その名も「Jim's Bop」だもの。ポストバップの旗手ジム・ロトンディの'97年のアルバムです。


JIM'S BOPimage

といっても音楽的にもメンツを見ても「One for All 」の流れといった感じ。ジョン・ウェパー(b)ハロルド・メイバーン(p)で、トロンボーン抜きのエリック・アレキサンダー(ts)とのフロントといった、正統派のバップクインテットです。実際「Too Soon to Tell」と同年に録音されたモノです。アレキサンダーのプレイは、まさに完璧で、素晴らしいのですが、このクインテットでは、年代的にも、ちょっと異質なメイバーンが、かなり良いんです。

ロトンディとアレキサンダーの共作となっている「King Of The Hill」は、フレディ・ハバードに捧げた曲らしいです。アップテンポの4ビートで、アレキサンダーのソロの爆発力が、凄まじいです。
「Last Call」は、3連モノなんですが、ちと”シロ”過ぎるんです。粘りのある臭さが欲しい所です。メイバーンのソロが、何故か一番良かったりします。
アレキサンダーのオリジナル「El Patito」は、6/8拍子でアップテンポに迫る軽快な曲。
バラードの「We'll Be Together Again」は、倍テンポになってからがアツイ。
「All Or Nothing At All」の超高速8分音符の連射に昇天。
ホレス・シルバーの「Moonrays」は、軽快なバップ作に仕上がっています。
スティーヴィー・ワンダーの「You Are The Sunshine Of My Life」をボサで。なんだか、もの凄くダルなんですけど・・・。いいアイディアなんですけどねぇ・・・。
表題曲のオリジナル「Jim's Bop」は、ジョー・ファンズワースのブルース作品。師匠格(実際、ロトンディは大学時代の恩師だったようですが)のメイバーンが一歩秀でています。次点がアレキサンダー。
  1. King Of The Hill
  2. Last Call
  3. El Patito
  4. We'll Be Together Again
  5. All Or Nothing At All
  6. Moonrays
  7. You Are The Sunshine Of My Life
  8. Jim's Bop
  • Jim Rotondi(tp,flh)
  • Eric Alexander(ts)
  • Harold Mabern(p)
  • John Webber(b)
  • Joe Farnsworth(ds)
  • Rec.Oct.13.1997.
  • Criss Cross

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2006年10月11日 (水) at 14:36



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