Precious Moment/Eddie Henderson Quartet
精神科医でもある Dr.エディー・ヘンダーソン(ライヴで進行役だった、お弟子さんだった辰巳さんがそう呼んでいました)らしく、非常に抑制されたクールなアルバムに仕上がっております。時折聴かせていた、極端なハイノートへの跳躍など、派手な力業も無く、リリカルな音世界です。ちょっと、物足りないかもしれませんが。
ライヴでも演っていた「To Wisdom the Prize」です。エレピの音色が効いていて、’70年代な雰囲気です。透明感のあるフリューゲルの音色もマッチしています。
ミュートトランペットの入り際に、背筋がゾクゾクしてしまった「Blue in Green」です。一音で、心を貫きます。すげぇ・・・。
「Around the World in 3/4」は、軽快なワルツの小品。可愛らしい、やさしいメロディーです。作曲者の Natsuko Henderson は、奥さん?還暦過ぎても、ヤリますなぁ。
表題曲の「Precious Moment」も、ナツコさん作曲です。またもや、ワルツだったりして。
「Dear Old Stockholm」を6/8で。ドラムのビリー・ハートの空間の作り方とアイディアの豊富さに、びっくり。
バラードで迫る「Unforgettable」のフリューゲルの豊かな音色には、脱帽です。
ショーターものが2曲続きます。で「Dance Cadaverous」という、これまた内省的な曲をもってきました。薄くエレピが乗るアンサンブルが、ニクイです。
「Wild Flower」もシンセの厚いコードアンサンブルが効いています。現代的なアドリブフレージングが、ちょこっと頭を覗かせていたりと、ヘンダーソンも白熱した演奏を繰り広げています。
シーズンが終わって年の瀬となってしまいましたが「Silent Night」です。シンセが前面に出て、ウェザー・リポートみたいになってきた・・・。来年のクリスマスネタにどうぞ。しかし、この豊かな音色は必聴です。
- To Wisdom the Prize
- Blue in Green
- Around the World in 3/4
- Precious Moment
- Dear Old Stockholm
- Unforgettable
- Dance Cadaverous
- Wild Flower
- Silent Night
- Eddie Henderson(tp)
- Kevin Hays(p)
- Ed Howard(b)
- Billy Hart(ds)
- Rec.Mar.22.2005.
- Kind Of Blue
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