Russell Gunn Plays Miles/Russell Gunn

ヒップホップトランペッター(笑)ラッセル・ガン兄貴のマイルス特集です。


Russell Gunn Plays Milesimage

前作のライヴ盤「Live in Atlanta」で、えらい事になっていて、もっとポップでエグイものを想像していたのですが、意外と真面目です。メンバーもパーカッション以外は新顔です。ターンテーブルやラップを入れてくると思ったのですが、エフェクトも薄めのフェイザー電気トランペットで、ストレートなワンホーンです。いつか演るとは、思っていましたが、意識しすぎて「らしさ」が無いように感じます。枠に、はめられるとダメなタイプなのでしょうか?

しかし、Inderbinenのラッパ。うーん、奇天烈。

「Tutu」。なんか、ベースが変。ペコペコいってる...。もっとグルーブ出た方がいいなぁ...。
「Bitches Brew」を再演。つか、再現できるのか?って事なんですけど、いちお「ぷぷっぷぷっぷぷっぷぷっぴぃーやっ!」って演っていて、大笑い。マクラフリンの訳分からんカッティングと、デジョネットとレニー・ホワイトの複合リズムにエレピ3台置いて、テープ回しっぱなしじゃないと、あの「狂気」は再現できるハズないのです。残念!
「Blue in Green」は、ブラックコンテンポラリーっぽくて良いかも。「Live in Atlanta」より小粒な印象ですが...。
「Footprints」は、ワンコードになった後のオリン・エヴァンスのソロがスリリングでステキ。でも、やっぱり、このペコペコいってるベースは、好きになれない。
ラテンとファンクの融合リズムっぽい「Nardis」です。オリン・エヴァンスをフューチュアです。乗り切れていない感も。もっと、ストレートなファンクでいいと思うんですがね。
ラテンフレーバー漂う「All Blues」のキメで、ブラコン風にしたかったのかもしれませんが、ありがちでインパクトに欠けます。どうにも、リズムがダレている感じがするのです。
「Eighty One」は、ウェザーっぽい。16ビートの正面突破のソロが、潔くて良いです。アレンジも意表を突いていて、楽しい。このアルバム唯一の救いとなっている曲。ふぅ。
「New New Blues」は...。全然ダメポ。ただの3連ブルースやんけ。ケイ 赤城のオケヒットとフォーリーの、うねるリードベース(笑)の雰囲気が、何も無いんだもの...。
  1. Tutu
  2. Bitches Brew
  3. Blue in Green
  4. Footprints
  5. Nardis
  6. All Blues
  7. Eighty One
  8. New New Blues
  • Russell Gunn(tp)
  • Orrin Evans(key)
  • Mark Kellye(b)
  • Montez Coleman(ds)
  • Kahlil Kwame Bell(per)
  • Rec.Jul.3.2006.
  • Highnote

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2007年04月07日 (土) at 11:19



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