Fabulous Slide Hampton Quartet/Slide Hampton

トロンボーンの名手スライド・ハンプトン一連の欧州録音シリーズの一枚です。


ザ・ファビュラス・スライド・ハンプトン・カルテット(紙ジャケット仕様)image

年代的にもメンバー的にも、バップ全開というより破壊的なフリーとの、ギリギリの危うさが、とてもスリリングなアルバムです。大きな要因はヨアキム・キューンが、やりたい放題で、炸裂している事。ペデルセンが煽り、フィリー・ジョーがバランスを保つといった構図でしょうか。曲はハンプトンのオリジナル中心で、その技巧派なプレイを堪能できます。物凄いエネルギーを放っているアルバムです。

疾走感のあるテーマがカッコイイ「In Case Of Emergency」です。1曲目からキューンさんてば暴れています。ハンプトンも応酬しますが、勝手にしろてな感じ。ペデルセンのぶりっとしたアグレッシブなソロの後、キューンが吠えています。 工エエェェ(´д`)ェェエエ工工って...。参りました。
「Last Minute Blues」はダスコ・ゴイコビッチの「After Hours」の1曲目として認識している deep さんです。一転、比較的オトナなブルースです。ハンプトンのフレージングが見事です。キューンも唸り声を上げながらもブルージーなソロです。
ラテン系のリズムで始まる「Chop Suey」はアメリカ式中華料理って意味らしい。キャッチーなメロディーです。がんがん逝っちゃうキューンは破綻をみせ、おもむろに入ってくるハンプトンが格好いいのです。そしてリリカルで技巧的なソロを展開します。フィリー・ジョーのアイディアの豊富さにも脱帽。
J.J.ジョンソンのバラードの名曲「Lament」は流石に、しっとりといきます。が、エンディングでは、おバカさんになっちゃってます。
シンプルなメロディーラインの「Impossible Waltz」ですが、不可能なワルツ?確かにワルツという言葉なんか知ったことか!とキューンは大爆発してしまいます。ドラムとベースデュオになって、いきなり終わり...。
  1. In Case Of Emergency
  2. Last Minute Blues
  3. Chop Suey
  4. Lament
  5. Impossible Waltz
  • Slide Hampton(tb)
  • Joachim Kühn(p)
  • Niels-Henning Ørsted Pedersen(b)
  • Philly Joe Jones(ds)
  • Rec.Jan.6.1969.
  • Emi

写真クリックでAmazonで試聴&詳細をみる

2007年10月04日 (木) at 15:53



1年前の同日エントリ 2年前の同日エントリ 3年前の同日エントリ 4年前の同日エントリ 5年前の同日エントリ 6年前の同日エントリ