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このカテゴリへのエントリ数: 最終更新日時: 2010-03-20 17:49 |
Still Smokin'/Ian Hendrickson-smithイアン・ヘンドリクソン・スミスのセカンドアルバム。ファンキーハードバップ炸裂です。
「Up in Smoke」に続いてN.Y.のスモークでのライヴ録音。今回はライアン・カイザーとピーター・バーンスタインをゲストに迎えています。以前書いた「Live in New York」もそうですし、現場主義というか、ライヴ録音が多いミュージシャンです。このスモークという店もレコーディングスタジオと化していますね。 いなせな「I Wish You Love」です。不勉強なもので、ジェレミー・ペルトの「Insight」の中で、流麗なバラードとして初めて聴いた曲なのですが、こっちはスイング感あふれる4ビートです。ブルースフィーリング満点のスミスのソロ。対して細かいフレージングを多用するデヴィッド・ヘイゼルタイン。コンパクトに、まとまった和みの名曲です。
ゆったりと始まる「Love for Sale」ですが、「Hot House」のフレーズ引用などユーモアあふれるアレンジが楽しいです。高速4ビートでハードバップ魂のガチンコ勝負です。ヨレないマクリーンみたいな感じ?(笑)カイザーも長尺で変態なフレージングで快演。ヘイゼルタインもスケールの大きいダイナミックなソロ。セカンドリフのドラムバースはホレス・シルバーバンドみたい。
バラードの「Memories of You」は、しっとりとしたワンホーンカルッテット。ピーター・ワシントンのベースも、おいしいフレーズ満載で絶品です。
ニューオリンズ風のリズムが効いている「Jacob's Crib」は2管でめちゃファンキーです。60年代を彷彿とさせるブルージーなテーマがイカしてます。ライヴ感がとても出ていて各人のソロも燃えまくっています。
バーンスタインのオブリガードも加わってワルツの「Sparrow's Flight」は2管アンサンブルが気持ちいいです。ソロの場面でカイザーの音が、ちょっと雰囲気作りに失敗しているような気も...。フリューゲルなんかでも良いかも?バーンスタインは、そつなくこなしますが。ここではヘイゼルタインのピアノが光ります。
「Ian's Bossa」はワンホーンで軽快なボサ。というよりコード進行が面白いので、バピッシュな雰囲気です。
「I Can't Get Started」はフルートに挑戦。「Blues in the Basement」ではテナーサックスも吹いていて、マルチリードプレイヤーらしく、とても器用なミュージシャンです。
軽快なスイングを体感できる「Smile」はワンホーンでシンプルな構成です。ヘイゼルタインのソロは職人肌な芸風で見事です。
2管アンサンブルのパーカッシブなテーマのブルースの「San Francisco Beat」でメンバー紹介でお開き。というわけで楽しいライヴでした。(^_^)
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