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このカテゴリへのエントリ数: 最終更新日時: 2010-03-20 17:49 |
Live in New York/The Uptown Quintetオリジナルを3曲提供しているピアノのスパイク・ウィルナーがリーダーなのかな?50年代ファンキー・ジャズを彷彿とさせるライヴです。
イアン・ヘンドリクソン・スミス(as)とライアン・カイザー(tp)のフロント陣に、活きの良い若手が古典的なジャズを演っている訳です。ベースのバラク・モリは日系かな?エリック・リードの「Happiness」やデビッド・ヘイゼルタインの Full House というグループでの 「Champagne Taste」なんかでポップでファンキーなベースを弾いていたりします。ドラムのチャールズ・ルッジエロ(?読めない...)は初めて聴きますが、なんとオッサン臭いこと!フィリー・ジョーやブレイキーが大好物な方にはオススメ。 このライヴ録音の店「Smoke」は大御所から新進気鋭のミュージシャンが出演するニューヨークのジャズシーンのホットなスポットとなっているようです。スミスのリーダーアルバム「Still Smokin'」や前出のデビッド・ヘイゼルタインのアルバム、ワンフォーオールの「Live at Smoke」など沢山のライヴアルバムが録音されています。エリック・アレキサンダー(ts)などのジャズメンの根城と化しているようです。ですが、このアルバムは残念な事に録音がメチャクチャなんだよな。ライアンのマイクがフォルテで割れちゃっているんだもの...orz。 スミスのオリジナル「O'Cleary's Shuffle」は、ミドルテンポのマイナーブルース。ライアンのソロでのドラムの派手なバッキングには、のけ反ります。いぇ〜い!ブレイキーバンドみたいです。
ウィルナーのオリジナル「In the Kitchen」はアップテンポでトリッキーなテーマのブルース。お得意の奇天烈フレーズで切り込んでくるライアン、ジャッキー・マクリーン風のフレージングで盛り上がるスミスさん。聴衆の盛り上がりも最高潮です。
次もウィルナーのオリジナルでバラードの「A Foolish Lament」は3連ノリの粘るリズムが魅力です。バックに煽られるように、珍しく力業で応酬するライアンです。
「Sweet Pumpkin」はライアンのアルバム「Battle Cry」でも取り上げていたブルー・ミッチェルの名盤「Blue's Moods」からの曲。オリジナルに忠実に再演しております。この曲は僕も大好きで、よく練習したもんだ...。
続いてライアンのアルバム「The Dream」からボサリズムの「Calypso Cove」です。オリジナルよりもかなり早いテンポでノリ気味です。ウィルナーの上品なソロが光ります。
ソニー・クラークの「Blue Minor」はアップテンポで元気よく演っています。ライアンのハラヒレ度が高すぎて、よく判らん...。ハイノートとかスゴイのは判るんですけれどもね。マクリーンにクリソツなスミスは、それっぽくてとても良い感じ。ウィルナーもスインギーで格好いいソロです。
ウィルナーのオリジナル「Joyful Abandon」はミドルテンポのブルーノートレーベルと聴きまごう程に、いなたいブルーな曲です。ジャズメッセンジャーズなの?みたいな。といっても11小節×4という変態さに造り込んであります。
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