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このカテゴリへのエントリ数: 最終更新日時: 2010-03-20 17:49 |
The Pleasure Dome/Jim Rotondiジム・ロトンディの2003年録音。おねえちゃんのくびれにラッパが乗っているイカしたジャケです。
メンツを見ただけで、サウンドが思い浮かびます。「One For All」の録音があると、抱き合わせで録るのか?という位に、それぞれのリーダーアルバムにもゲストとして顔を出していて、どれもこれも同じメンツだったりして困ってしまうのですが...。いつものエリック・アレキサンダーに替わって、珍しくサックスはジェシー・デイビスです。 「On y Va(Let's Go)」はハードバップから新主流派の匂いがプンプンする疾走感あふれるテーマが格好いいです。さらにソロでもバッピシュなロトンディは圧巻です。
「The Breeze and I」の6/8拍子のラテンリズムと4ビートを組み合わせたアグレッシブなアレンジは面白いです。こういう古典を取り上げるのも、この連中のやり口です(笑)。とはいえ、なかなかモダンな感じで好印象です。
表題曲「The Pleasure Dome」はロトンディのオリジナルでアップテンポのストレートなハードバップです。60年代のブレイキーバンドを彷彿とさせます。非常に饒舌なソロを展開するロトンディです。音を詰め込む感じです。ジョー・ファンズワースのドラムが伝統芸的でしっくりきます。
スタンダードの「My Ideal」をピアノデュオから始まります。ワンホーンのバラードです。フリューゲルの音色も豊かで見事なフレージングです。
ピアニストのビリー・テイラー作の「A Bientot」はボサというか8ビートのジャズロック風な雰囲気が漂います。この曲はとても好きです。穏やかで美しいメロディーが良いです。一転ソロに入ると細かいフレージングで攻めまくります。対してデイビスのアーシーなサウンドは、ちょっとキツイかも?
軽快な4ビートの「Yours Is My Heart Alone」は、ワンホーンでミュートプレイです。控えめなブラシプレイのファンズワース、デヴィッド・ヘイゼルタインのピアノもスインギーで、いなたいのです。
ジョーヘンのブルースナンバー「Mamacita」は「Full House」の「Champagne Taste」でも取り上げていましたし、彼らのマイブーム的な曲なんでしょうね。ワンホーンで同じアレンジですが、電化されていないぶんファンキーさが少ないです。とはいえ、ロトンディは溌剌としたソロで、格好いいです。この曲調でファンズワースにバースを、むちゃぶりしてるのも可笑しい...。
ドナルド・バードのブルージーな「Hush」は2管フロントがピッタリなミディアムテンポのバップ作品です。レイ・ドラモンドのユーモアたっぷりのソロからデイビスのブロウ、おもむろに始まるインテリ系のロトンディと、色合いも豊かです。ヘイゼルタインの芸達者ぶりも見事。
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