Champagne Taste/Full House
デヴィッド・ヘイゼルタインが電化しているアルバム。

The Uptown Quintet の「Live in New York」ではメインストリームなジャズベースだったバラク・モリがグルーヴィーなエレベを弾いて、ジム・ロトンディもエフェクターをつないだ電気喇叭、ヘイゼルタインはハモンドとローズのみをプレイしいています。ギターのグレッグ・スカッフはボビー・ワトソンの「Quiet As It's Kept」に入っていましたが、イマイチ印象に残っていませんでした。しかし、元々、ロック、R&B 系のプレイスタイルの人なので、このアルバムでは大暴れしています。イアン・ヘンドリクソン・スミスの「Still Smokin'」が話題になっていた、ドラムのジョー・ストラッサーも、なんともシャープなドラミングです。
今までの彼らの音楽からは、想像もつかないのですが、かなりカッコイイのです。ヘイゼルタインはロトンディの新しいアルバム「Four of a Kind」でもローズを弾いていますし、新しい方向に進んでいるのがわかります。このライヴ録音も「Smoke」で行われているのですが、様々な音楽が日々生まれているのだなぁと、N.Y.のジャズシーンって楽しそうだなと思ってみたり。いつかは行ってみたいです。
大仰なイントロから始まる「Afreaka」は16ビートのグルービーな曲にアレンジされています。シダー・ウォルトン作曲で、リー・モーガンの「
The Sixth Sense」なんかに入っています。古典がクラブジャズに変身したといった感じです。うねるベースがファンキーです。トランペットの一発モノからローズのソロに変わる瞬間の景色の広がりが清々しい。
スカッフのオリジナル「Poundcake」はスローファンクのブルージーな曲。スカッフは強いピッキングでパキパキいってます。昔風の R&B を狙っているのかな?ロトンディはオクターヴァーとワウで変態高速フレーズ攻撃で盛り上がりまくりデス。
ヘイゼルタインのオリジナルで「PS」は16ビートの70年代クロスオーバー「Spyro Gyra」風の曲(笑)。ユニゾンのメロディーラインが印象に残ります。ヘイゼルタインの洗練されたイメージのソロも良いです。
ロトンディの「
The Pleasure Dome」でも演っていたジョー・ヘンダーソン作曲のブルース「Mamacita」です。高速ファンクミュージックに変身しております。後半のロトンディの高速フレーズに熱く反応するバンドの熱気は圧巻です。スカッフのジョンスコ風ギターもアツイ。
Earth,Wind & Fire の「Reasons」は One For All の「
What's Going On?」でも取り上げていました。R&B モノの企画としては、こういうライヴの流れがあったんですね。と納得しました。ふくよかなフリューゲルのサウンドに和みます。
ロトンディ作の表題曲「Champagne Taste」は疾風のごときのソロが光ります。続くスカッフの安っぽいディストーションは??難なくこなすヘイゼルタインは、やはり芸達者!
「Love for Sale」のメロディーが聴こえてきて、のけ反りました。なんでこうなるん?な、倍テン4ビートに突入することもなく、まったりとしたトランス系スローファンクです。
「Ootw」はメンバーの共作となっています。1分半のライヴのインタールード的なバラードプレイです。
ハロルド・アレンの「Out of This World」は躍動感のある16ビートにアレンジ。スカッフは水を得た魚のように燃えます。バッキングも大盛り上がり。
ヘイゼルタインのオリジナルで「Howayou」はアップテンポの細かいフレージングでジャズっぽいダンサブルな曲です。残念ながらオルガンソロはイマイチいただけない...。オルガンは苦手?スラップベースのソロはカッコイイ。
ロトンディ作の「Voodoo」は8ビートのファンク調変形ブルース。もっと重いリズムの方がしっくりくるかな?
- Afreaka
- Poundcake
- PS
- Mamacita
- Reasons
- Champagne Taste
- Love for Sale
- Ootw
- Out of This World
- Howayou
- Voodoo
- Jim Rotondi(syn,tp)
- David Hazeltine(hammond org,fender rhodes)
- Greg Skaff(g)
- Barak Mori(b)
- Joe Strasser(ds)
- Rec.May.30〜Jun.12,20.2002.
- Nagel-Heyer
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