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このカテゴリへのエントリ数: 最終更新日時: 2010-03-20 17:49 |
Metropoli/Idea6新譜を聴いて素晴らしかったので1作目も聴いてみました。
ジャケはステファノ・バニョーリでしょうか?髪が多いような...。直立するシンバルスタンドが、とてもカッコイイのです。ジャンニ・バッソ、ディノ・ピアナはホントに老いてなお「鳴る」ミュージシャンです。パウロ・スコッティによる60年代イタリアンジャズの黄金期を復興させるプロジェクトで、イタリアンジャズ界の大御所の集結な訳ですが、古い音楽をそのまま演る訳ではなく、新しいモノを作っていこうという気概が感じられます。といって、奇をてらったアレンジに走るのではなく、あくまでハードバップに拘ったクールさは武士道的な精神(笑)で頭が下がります。特にアンドレア・ポッツァのモダンなプレイは内なる熱を感じ取ることが出来て絶品です。 表題曲「Metropoli」はフルート奏者のジノ・マリナッツィのアルバム「idea」に収録されていた名曲。イントロからクールな雰囲気で引き込まれます。トロンボーンの旋律にミュートトランペットが絡み、テナーサックスが控えめにラインを奏でます。オシャレです。
ディノの子息のフランコ・ピアナ(tp)作曲「New Born」はラテンリズムの効いた曲。3管編成のアレンジも面白くてバルブトロンボーンがホルンのような音色でいい感じなのです。
同じくフランコ作曲「Minor Mood」は24小節のマイナーブルース進行。ユニゾンとハーモニーの色彩が絶妙です。盛り上がりそうな曲です。が、ソロスペースが少ないのが残念です。
イタリアを代表するピアニスト、エンリコ・イントラ作曲の「Pittura」は軽快なラテン系のリズムが印象的な曲でトリオでの演奏です。このバンドのキモは、このリズム隊だと思います。ピアノソロに入る瞬間、静から動への爆発力がたまりません。ベースの鳴りも最高!
サンドロ・ブルニョリーニがガトー・バルビエリの為に書いたという「Train Up」はラテンイントロから3管のユニゾンテーマのモードもの。アグレッシブなピアノソロの後、おもむろに入ってくるサックスの音色に腰を抜かし、ミュートトランペットのロングトーンにゾクッときます。
ピストッキ作曲の「Windly Coast」は直球バップです。とてもスインギーで楽しい曲です。「There Will Never Be Another You」が下敷きのコード進行です。
オスカー・バルダンブリニとバッソ共作の「Vivacita'」は古典の再演といった枠に囚われない男らしい演奏です。
ピストッキ作曲の「Marmaris」はリズム隊とのコール&レスポンスが、どことなく '60年代ブレイキー風な曲です。軽快なスイングでバピッシュです。
バッソ作曲の「Autumn in Milano」はミディアムテンポの和み系です。メロディアスでキャッチーな旋律がオイシイ。
ピストッキ作曲の美しいバラード「Tokyo Lullaby」はバッソのテナーサウンドに腰が砕けます。ベテランらしい玄人好みの渋くて太い音色です。
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