Nothing Serious/Roy Hargrove
Rh Factor の活動は一区切りといったところでしょうか。

新譜の「Earfood/The Roy Hargrove Quintet」もストレートアヘッドなジャズですが。ファンとしてはヒップホップ系よりもハードバップをガッツリ演って欲しいと思ってしまうわけです。ま、本人が演りたいことをやっていれば問題ないのですが、色々なしがらみのある大人の世界だったりします。そんなわけで、しっかりジャズしてるこのアルバムは嬉しい限りです。
アップテンポのサンバ「Nothing Serious」はノリノリで楽しい演奏です。ウィリー・ジョーンズⅢ のドラミングが冴えます。ジャスティン・ロビンソンの短いソロも畳みかける疾走感があって良い。ロニー・マシューズのピアノは、ちょっとリズムが甘いかも。
スライド・ハンプトンを迎えてハンプトンのオリジナル「A Day in Vienna」は、へんてこりんな3管アンサンブルが印象的な曲です。1932年生まれのおじいちゃんとは思えない音の張りとタンギングで端正なソロです。どうもマシューズの音が好きになれません。ちょっとミスが多いなぁ。
ハーグローブのオリジナルバラード「Trust」は3管アンサンブルでしっとりと。フリューゲルですけど、彼はハイノートよりも中音域の柔らかいサウンドに魅力がありますね。最初はドウェイン・バーノのベースソロです。細かいフレーズと大きな旋律のバランスが良いですね。ロビンソンのフルートはイマイチ。
「Camaraderie」はハーグローブのオリジナルで自由度の高い曲。フリーキーな雰囲気の中からアップテンポで伸びやかなソロを聴かせてくれるハーグローブ。キャノンボールみたいなロビンソンも素晴らしいです。
バーノのオリジナル「Devil Eyes」は難しそうな進行でロビンソンは手こずっている様子。でも太いサウンドしていて男らしい。ハーグローブもハイノート炸裂させていてアグレッシブです。
「The Gift」っていってもスタンダードのボサじゃなくてハーグローブのオリジナルのボサです。ゆったりとしたメロディーとトランス的なリズムの融合が面白いです。
マシューズのオリジナル「Salima's Dance」は6/8拍子のラテンもの。ハーグローブはハイノート多用で燃えています。ロビンソンがちょっと手癖ばかりで不完全燃焼。ハンプトン御大はベテランの味で素晴らしい。
スタンダードの「Invitation」はアップテンポで溌剌とした好演です。ハーグローブの音が荒れ気味な位吹きまくりです。御大は、このテンポでも余裕しゃくしゃくなプレイ。タンギングがスゴイ。
- Nothing Serious
- A Day in Vienna
- Trust
- Camaraderie
- Devil Eyes
- The Gift
- Salima's Dance
- Invitation
- Roy Hargrove(tp,flh)
- Justin Robinson(as,fl)
- Ronnie Matthews(p)
- Dwayne Burno(b)
- Willie Jones Ⅲ(ds)
- Slide Hampton(tb)
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