Four of a Kind/Jim Rotondi

このメンツじゃ別名義でアルバム出さなくてもいい感じなんですけどね。いつもと変わらずの正統派ハードバップです。が、デヴィッド・ヘイゼルタインが半分ローズを弾いているので、ちょっと雰囲気がアシッドな方向になっています。「Champagne Taste」位に思い切った変化が欲しいところですが、この人達に変革を求めても筋違いなのは分かっています。どれを聴いても安定感のあるバップということで、また、そこが持ち味なのでしょう。
ジム・ロトンディのオリジナル「Ruth」は落ち着いた雰囲気のミュートプレイ。ファンズワースのブラシプレイも、いなたいです。こういうの演らせたらピカイチのドラマーです。
同じくロトンディのオリジナルで「Falset」はヘイゼルタインがローズを弾いてパーカッションが入ってボサな雰囲気です。細かいフレーズを連発してハラヒレに突入するロトンディはスリリングな展開のソロです。短いけれどヘイゼルタインも流麗な響きのソロです。
続けてロトンディのオリジナル「Blues for BC」は4小節足した変形ブルース。よく練られたテーマアレンジです。前のめりのリズムで突っ走るロトンディにつられてガンガン走るファンズワースに( ̄ー ̄)ニヤリ。
「Love for Sale」は再びローズを入れてクラブジャズ風?なアレンジです。「
Champagne Taste」と同じアレンジです。ジャズ寄りでチェット・ベイカーの「
You Can't Go Home Again」
を思い出してしまいました。ファンズワースとジョン・ウェバーのコンビなのでファンクというよりヌーボサといった雰囲気です。同じ曲でも演る人間によって全く違う解釈になるのはジャズの面白いところです。
「I See You Brother」はファンズワースのオリジナル。6/8拍子で哀愁漂うミュートトランペットのメロディです。こういう変拍子でも炸裂せずにバピッシュにブレないのは流石な意志の強さです。(笑)
ヘイゼルタインのオリジナル「Minor Adjustment」ローズ入りのアップテンポの4ビート。ロトンディが息切れ気味。ヘイゼルタインは流れるようなフレージングで駆け抜けます。ファンズワースが白眉。
「Manteca」はローズがアーバンな雰囲気を醸し出します。テーマアレンジは脱力系で、破綻のないロトンディのソロもちょっと物足りない。パーカッションも入って本格的に炸裂する場は出来上がっているハズなのですがヘイゼルタインも、おとなしい感じ。
スタンダードナンバー「It's Easy to Remember」は甘いトーンのバラードプレイです。ヘイゼルタインのソロで垣間見えるリズム隊のコンビネーションの良さは流石に長年一緒にプレイしている仲間達といった感じです。
「What Kind of Fool Am I?」はペダルベースが効いています。そこから、ぱっと明るくなる風景はとても印象的です。ロトンディはミュートプレイなのですが、ちょっと不安定です。消化不良?
- Ruth
- Falset
- Blues for BC
- Love for Sale
- I See You Brother
- Minor Adjustment
- Manteca
- It's Easy to Remember
- What Kind of Fool Am I?
- Jim Rotondi(tp,flh)
- David Hazeltine(p,fender rhodes)
- John Webber(b)
- Joe Farnsworth(ds)
- Jason Hann(per)
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