European Legacy/Franco Ambrosetti

Movies」を買い直してから何枚か買っているフランコ・アンブロゼッティです。


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まだまだ元気な社長ですねぇ。当時59歳で息子のジャンルカ・アンブロゼッティとの親子競演となっております。この息子のソプラノが妙な音でヘンです(笑)。曲によってデュオやクインテット、ワンホーンカルテットといった構成で、バップからフリーまでとバラエティに富んだ内容です。アルバムを通しての統一感も散漫で曲も短いので、ボリュームの割には欲求不満の残る内容です。

「Concolation」はケニー・ホイーラーの名曲です。ソロピアノの部分が、とっても長いですが、非常に内省的なピアノとのデュオです。
「Waltzing With Flavia」はワルツと5拍子の混成で盛り上がる曲。ソプラノの音が変っ。リーブマンと言えばそうも聴くこともできますが...orz。ダニエル・ユメールのアグレッシブなドラムソロで終わり。男らしい。
ピアノとのデュオで美しいバラード「Tu Te laisse Aller」です。大きく旋律を唄うアンブロゼッティです。男の哀愁漂います。
「Suenos」はソプラノとの掛け合いのメロディーで叙情的に盛り上がるボサ風の曲。フリーキーな息子のソロから、おもむろに大きな旋律を奏でる父は荘厳さを感じさせます。フランソワ・ムタンのベースは素晴らしいの一言。
バラード「Leotine」は、殆どソロピアノ。後半になってミュートトランペットがちょっと入っているだけ。
アップテンポの「Don't Be Silli」はベースとのユニゾンが楽しい4ビートです。バッパー魂炸裂です。うなり声と共に強力にドライヴするダド・モローニがスリリングな展開のソロ。
「Flagellation,Too」はソプラノとドラムのフリージャズ状態の短い曲。たまげた。
「L'irriducibilita」は息子のワンホーンカルテットで浮遊感のあるバラードです。息子は、ちょっと雑かなぁ...。バックは最高なのに残念な感じ。
「Danny And Dado In Arlen」は曲名の通りモローニ とダニエル・ユメールのデュオ。とてもヨーロッパ的でキースのようなポップさもある良い演奏です。このアルバムで個人的にはイチオシの曲だったりします。フロント居ないぢゃん...
「Spherical Harmonics」は息子とのクインテットで奇妙なブルース。破壊と再構築の繰り返し、最後にやっとブルージーに終わる狂気の作品。やはり息子は饒舌すぎて、もっとコンパクトでも良いんじゃないかな?
「愛の讃歌」はベースとのデュオです。アンブロゼッティの大袈裟な節回しもスゴイが、ムタンの大きな唄い方が絶品です。ヨーロピアンらしいベースの鳴りです。
バラード「Si, Lo Sapero」はアンブロゼッティのワンホーンでモローニのリリカルなソロの後、直情的に盛り上がるアンブロゼッティです。この吹奏テクニックは驚きです。
「The Smart Went Crazy」は息子とのクインテットです。トラディショナルな事を真面目に演らない、何処まで本気なのか、この微妙な壊れ方が大好きなのです。が、息子は壊れすぎです...。
「Giro Giro Tondo」はソプラノのメロディーが哀愁の漂うピアノデュオで静かにエンディングです。
  1. Concolation
  2. Waltzing With Flavia
  3. Tu Te laisse Aller
  4. Suenos
  5. Leotine
  6. Don't Be Silli
  7. Flagellation,Too
  8. L'irriducibilita
  9. Danny And Dado In Arlen
  10. Spherical Harmonics
  11. Hymne A L'amour
  12. Si, Lo Sapero
  13. The Smart Went Crazy
  14. Giro Giro Tondo
  • Franco Ambrosetti(tp,flh)
  • Gianluca Ambrozetti(ss)
  • Dado Moroni(p)
  • Francois Moutin(b)
  • Daniel Humair(ds)
  • Rec.Jun.15,16.2001.
  • Enja

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2008年08月28日 (木) at 16:05



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