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このカテゴリへのエントリ数: 最終更新日時: 2010-03-20 17:49 |
Liquid Gardens/Franco Ambrosettiまだまだ蒸し暑い残暑が続きますが、涼しげなジャケです。 去年の夏に買っていたんですけどね。怖くないポニョの妹たち。ソロチューンからフルオーケストラまで非常にバラエティに富んだ内容です。短めの曲が並んでいて通して聴くと組曲風の一枚です。前作に続いてメッセージ性の強く出ているアルバムです。といっても詰め込みすぎじゃないかな。 鯨の歌と共に「Mare」という詩の朗読から始まります。
「Marine Interlude」はダド・モローニのピアノソロインタールード。クラシカルな雰囲気でオープニングです。
「Gardens Of The Past」で本編突入。息子のソプラノと、ゆったりとしたアンサンブルです。前作の「European Legacy」よりソプラノの音が良くなっている気がします。素直な感じです。録音のせいかな。
「Danielsphere」はダニエル・ユメールのドラムソロ。
オーケストラをバックに朗々と歌い上げる「The Nearness Of You」です。ムード音楽です。美しい旋律と豊かなフリューゲルの音にやられてしまいました。
「Spyral」はピアノレスカルテットでノイジーなフリージャズ状態。炸裂状態のアンブロゼッティの吹奏力には、いつも仰け反ってしまうわけです。
「Living In Your Absence」はソプラノとピアノのデュオ。不思議ちゃん。
「Cip E Ciop」はアップテンポの4ビートジャズ。やはりモローニが抜群です。ユメールを軸に丁々発止のやりとりが楽しめる作品。
「Michael's Mood」はマイケル・ジスマンのバンドネオンの独奏。パリの夕景が似合いそうです。
再びフルオーケストラで「Luiza」ですが、ちょっと間延びな感じが漂いだすのでした。
「Dado's Game」はモローニ のソロピアノです。叙情的に始まるバラードで風景が浮かぶようなロマンチックな曲ですが、途中からアップテンポになってノリノリです。
バンドネオンを入れたクインテットでも「Lullaby For Zeno」バラード。この雰囲気が、楽器が変わっているだけで、ちょっと多すぎない?だれる...。内容は文句なく良いのですが。
「The Great Collector」はオーソドックスなワンホーンカルテットです。ワルツで舞うようにメロディを紡ぎ出すアンブロゼッティです。ユメールのプッシュも見事です。偽終止コードもオシャレ。
そのまま流れるようにフルオーケストラで「My Ship」が始まります。まさに哀愁のトランペッターといった感じで孤高のサウンドを聴かせてくれます。
エンディングも詩の朗読で〆です。
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