Love Is A Many-Splendored Thing/Roma Trio
ルカ・マヌッツァのピアノトリオ。スタンダードを、ここまで変態に料理するとは。

ドラムのニコラ・アンジェルッチはマックス・イオナータの「Inspiration
」にファブリッツィオ・ボッソ(tp)とルカと一緒に入っていました。なにしろボッソといえばルカな感じで「Trumpet Legacy」からHigh Five Quintetまで、まるでバーター状態です(笑)。ベースのジャンルカ・レンツィは初見です。スタンダード中心なのですが、テンポも拍子もコロコロ変わって真面目に聴くと難しそうです。が、生来のイタリアンジャズの明るさで小難しくならないのは、高度な技術の成せる技ですね。
「慕情」です。ゆったりと4ビートで始まって「えぇ...」っと萎えたところで2拍3連で速くなって更に倍でドン!やるぅ〜って感じですね。でベースソロから元に戻って収束して行く離れ業。
「If I Should Lose You」も同じようにビートを変化させています。こっちは、速いテンポから落とすので結構難しいのだよ。ポリリズム的な雰囲気です。それぞれのソロでも変化が楽しめるので飽きません。ライヴを聴きたいですね。
「Whisper Not」は7拍子!この手の変拍子は、かなり流行っていますね。とてもヨーロッパ的で流動的なコード感がグッと来ます。途中で、またまた3拍子から戻っていく超絶技巧的なアレンジ。
「Airegin」も普通じゃない4ビート。4ビートに収束する瞬間と自由なビートに拡散する瞬間が、たまりませんね。と3拍子も混在していたり...。頭ウニ状態になりました。
「On Green Dolphin Street」も、予想通り定番化した7拍子ですな。バッキングでは出しゃばらない感じのレンツィのソロが弾きまくっていて( ̄ー ̄)ニヤリ。
「I Love You, Porgy」は普通に聴かせるバラードです。ヨーロッパ的でロマンティックな雰囲気です。ピアノトリオの王道な感じです。
「Tea for Two」は5拍子か。どこかダンサブルに感じるのはニコラ・コンテにも通じるモノがありますね。断片的なフレージングから徐々に盛り上がっていくエヴァンストリオ風の構成。
アンジェルッチのオリジナル「Claudia's Nightmare」は幻想的な曲調ですが例によってビートがコロコロ変わって、まさにナイトメアです。
スティングの「Message in a Bottle」はポリスの名曲。プログレの熱は冷めてクールなジャズに仕上がっています。プログレに目を付けるジャズメンは多いと思いますが珍しい選曲です。
「Everything I Love」は普通に演っていますが丁々発止のインタープレイで心躍りますな。アンジェルッチのブラシプレイは流石です。いなたい。
- Love Is a Many-Splendored Thing
- If I Should Lose You
- Whisper Not
- Airegin
- On Green Dolphin Street
- I Love You, Porgy
- Tea for Two
- Claudia's Nightmare
- Message in a Bottle
- Everything I Love
- Luca Mannutza(p)
- Gianluca Renzi(b)
- Nicola Angelucci(ds)
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