Prana Dance/Tom Harrell
トム・ハレルの新譜を、今ごろ聴いてみた。最近サボっている...。

「Light On」と同じメンツですね。最近思うんですけど同じメンツでライヴを重ねていかないと、まとまりというか、呼吸を合わせるのが大変だなぁ...と。ま、達人達は、あっと言う間にその核を掴んでしまうんでしょうね。そんな事を考えると、このバンドの完成度の高さが際だってきます。一方、トム・ハレルの最近の興味はリズムなんだろうと感じられます。8ビートと16ビート中心で変拍子やトリッキーな仕掛けが満載でスリリングな一枚に仕上がっています。
「Marching」はメカニカルなテーマの16ビートの曲。イケイケな感じではなく淡々と進むのが、ありがちなフュージョンとは一線を画するところ。いなたいバップフレーズで攻めるトムは流石だなぁ。ジョナサン・ブレイクがシャープなリズムで(*^ー゚)b グッジョブ!! です。
「Prana」は5拍子と3拍子混在という訳分からない世界なのですが不思議な揺らぎで逆にダンサブルだったりします。トムワールドです。なぜかメロディアスでトランス的なリズムに魅了されてしまうの。
「Sequenza」は4ビートでドレミファソラシドが主題なのか?って不思議なダイアトニックコードが印象的なテーマ。アップテンポの4ビートに、やっぱりハマるトム・ハレル。流麗ですな。
「Maharaja」軽快な8ビートでパーカッシブなテーマ。うって変わって歌心溢れるトムのメロディアスなソロは圧巻です。グリセットのソロを、はさんでそのまま終了。こういう余韻が、たまりませんな。
「The Call」再びブルックリン派な16ビートで、まるで打ち込みそのままな感じのテーマ。グリセットがエレピを弾いてエスコフェリーがソプラノで、さらに怪しげなサウンドになっています。
「Ride」はR&Bファンク的なノリで、ちょっと恥ずかしい8ビートで70年代っぽいサウンドです。トムもブルージーなフレーズを繰り出したりしています。エスコフェリーもブレイクが煽りまくってエモーショナルなソロですな。
リズムが横方向のトランスならば、和声的な縦方向のトランスを表現している「The Sea Serpent」。4ビートのバラードから倍テンになるだけなのですが、コード5個だけの繰り返しに心躍るのは何故だろう?
「In the Infinite」6拍子「カツカツ」系リズムの曲。一発かと思ったらサビの哀愁を帯びたコード進行には、仰け反りマスタ。
- Marching
- Prana
- Sequenza
- Maharaja
- The Call
- Ride
- The Sea Serpent
- In the Infinite
- Tom Harrell(tp,flh)
- Wayne Escoffery(ss,ts)
- Danny Grissett(p)
- Ugonna Okegwo(b)
- Johnathan Blake(ds)
- Rec.May.29,Jun.10.2008.
- High Note
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