With the Tenors of Our Time/Roy Hargrove Quintet

ロイ・ハーグローブ(tp)、ロン・ブレイク(ts)、サイラス・チェスナット(p)、ロドニー・ウィテカー(b)、グレゴリー・ハッチンソン(ds)のホストバンドにテナーマンをゲストに迎えるという企画。大御所達を前にブレイクも脇に回って、アンサンブル役に徹しています。去年のライヴで生音を聴けたウィテカーの安定したオイシイ低音もキテます。
カバンドライヴで演った曲です。「Soppin' the Biscuit」はスタンリー・タレンタインをフューチュアしています。サイラス・チェスナットの短いながらも叙情的な空間をとったソロに耳がいってしまう。アンサンブルとエンディングのバトルにブレイクの音が聞こえます。楽しそう。
ジョニー・グリフィンのバラード「When We Were One」は、ゆらゆらと漂うようなライン。この曲のハーグローブの温かい音色のフリューゲルは絶品です。
ソニー・ロリンズの「Valse Hot」はブランフォード・マルサリスをフューチュア。ファーストコーラスは、いきなり空間系という趣向です。「
Live At The Bee Hive」の混沌としたセッションも好きですが、こういうアーバンなバンドサウンドも、ニクイですね。
ホストバンドでボサの「Once Forgotten」はフリューゲルとソプラノのアンサンブルが美しいです。チェスナットのプレイが光ります。
ジョー・ヘンダーソンの「A Shade of Jade」アンサンブルにブレイクも加わって分厚いサウンドのテーマになっています。「
Mode for Joe」よりも、ちょい早めのアップスイング。スマートな演奏です。
チェスナット作の「Greens at the Chicken Shack」は手拍子も入ったシャッフルビートの楽しい曲。グリフィンをフィーチュアしてブルージーに異様な盛り上がりをみせます。
スタンダードのバラード「Never Let Me Go」はハーグローブのワンホーンカルテットです。歌心あふれるフレージングと豊かな音色のフリューゲルが印象的です。
ジョー・ヘンダーソンの「Serenity」はミドルテンポのスイングナンバー。「
In 'n Out」の泥臭い味と違って、都会的なミュートで攻めるハーグローブです。結構、力業を多用し押し切ります。ジョーヘンは、相変わらずユラユラ我が道を行く感じ。
ハーグローブ作の「Across the Pond」はジョシュア・レッドマンを迎えての美しいバラード。叙情的です。どことなくヨーロッパ的なサウンドです。
ボサノバの「Wild Is Love」は再びタレンタインをフューチュアしています。やはり、ハーグローブのフリューゲルは抜群のサウンドです。
ハーグローブ作の「Mental Phrasing」はジョシュアが再び登場して3管です。アップテンポに飛ばします。ハッチンソンが煽ります。珍しくアツイ演奏です。
最後はホストバンドでブレイク作の「April's Fool」ですが、アンサンブル重視のバラードです。ラストにふさわしく、荘厳ささえ漂うバンドサウンドです。
- Soppin' the Biscuit
- When We Were One
- Valse Hot
- Once Forgotten
- A Shade of Jade
- Greens at the Chicken Shack
- Never Let Me Go
- Serenity
- Across the Pond
- Wild Is Love
- Mental Phrasing
- April's Fool
- Roy Hargrove(tp,flh)
- Cyrus Chestnut(p)
- Rodney Whitaker(b)
- Gregory Hutchinson(ds)
- Ron Blake(ss,ts)4,11,12
- Johnny Griffin(ts)2,6
- Joe Henderson(ts)5,8
- Branford Marsalis(ts)3
- Joshua Redman(ts)9,11
- Stanley Turrentine(ts)1,10
- Rec.Dec.18.1993.〜Jan.17.1994.
- Verve
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