Heart Of The Swing/Dado Moroni
マッシモ・モリコーニはファブリッツィオ・ボッソの「Rome After Midnight」で、ステファノ・ボラーニはIdea6のレギュラードラマーとして聴いていたので、期待通り、間違い無しのイタリアンジャズを聴かせてくれます。モローニ、モリコーニ、ボラーニと、いかにも伊国な名前のトリオです。
見事なオーケストレーションのイントロで始まる「Just In Time」は躍動感あふれるバピッシュな演奏です。ダド・モローニのピアノはオスカー・ピーターソン風な親しみやすいムードの中にも、時折メカニカルな現代風フレーズが顔を出す、かっちょいいアドリブです。モリコーニのベースソロも音数多くて楽しいです。
エリントンバラード名曲メドレーのアレンジは上手いのです。流れるように紡ぎ出される美しいメロディーです。
ミディアムスイングの「There Is No Greater Love」はリラックスした演奏です。モローニとモリコーニのデュオ状態でのインタープレイはヨーロッパ的で絶品です。
モリコーニをフューチュァしてのバラード「Old Folks」は、ひたすら甘美な世界観です。しかし、よく鳴るベースだこと。
「聖者の行進」は6/8拍子で、アグレッシブな演奏です。ボラーニのドラムが暴れてます。少しベタつく感じもしますが...。
ベースがビィョ〜ンと始まる「A Passeggio Nel Cielo」は叙情的な中にも、徐々に盛り上がりをみせる独特の雰囲気です。3人それぞれの攻防の中からメロディーが浮き上がってくる構成で、そのインタープレイの奥深さには、感動さえ覚える次第。
パーカーものが2曲続きます。「Anthrophology」は軽快なファストスイングです。前のめりにグイグイ疾走する感じです。ボラーニのグルーヴが流石です。モリコーニのアイディアも、とても面白いです。
「Barbados」はピアノの弦を直接弾いてギターのピッキングみたいな効果を出しているラテン系?で妙なイントロです。何が始まるのかな?と思っているとベースがテーマを取り、流れるコードワークは、いきなり空間系。バップの破壊と再構築が、まさにイタリアンハードバップといった雰囲気満点です。
「聖者の行進」の別テイクを刮目して聴くべし。3人のコラボレーションとレスポンスによって、全く違う方向に音楽が進んでいることに、驚かされます。これも捨てがたいテイクです。これぞジャズです。
- Just In Time
- Medley:Sunset and Mocking Bird〜Come Sundy〜Do Nothing Til You Hear From Me
- There Is No Greater Love
- Old Folks
- When The Saint Go Marchin' In
- A Passeggio Nel Cielo
- Anthrophology
- Barbados
- When The Saint Go Marchin' in
- Dado Moroni(p)
- Massimo Moriconi(b)
- Stefano Bagnoli(ds)
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