Handmade/David Berkman
エリオット・ジグムンドのトリオでも素晴らしかったデビッド・バークマンンの1998年のデビューリーダーアルバム。

トム・ハレルのライヴ絡みで、一枚買いました。今となっては大御所といったメンツなのですが、当時からN.Y.では大忙しのミュージシャン達でしょう。モダンジャズという範疇を超えた音楽世界は容易に想像できますが、期待して聴きました。いやはや、期待以上の出来なのでした。
ここ最近はスタジオワークなど様々なレコーディングに参加しているスティーブ・ウィルソンがサックス、ベースのウゴンナ・ウォケグォは今や引っ張りだこですし、ジョシュア・レッドマンのバンドで活躍しているドラマーのブライアン・ブレイドと活きの良いミュージシャン達です。このアルバムは1枚通して、一大叙情詩といった抽象的な雰囲気です。
ホーンのユニゾンが、とても印象的な「Not a Christmas Song」ではハレルも好調です。意外とブルージーなフレージングが顔を出したりバラエティに富んだバークマンです。
表題曲の「Handmade」は、カルテットの演奏です。またなんとも内省的なソプラノサックスの響きが印象的です。フリーキーな空間が広がります。
「Pennies」は民族楽器っぽいパーカッションの合奏です。不思議系です。
アップテンポのブルース「Take the Coltrane」といってもテーマが出てきませんが...。最後に、それらしいメロディーが出てきて納得。超高速なのでスリル満点です。
バラード「Sense of Loss」は、ハレルのスカスカな音色が、何とも言えないワビサビを醸し出しています(笑)。
「Tiny Prairie Landscape」はピアノソロのバラード小品。
「Fairy Tale」は1つの主題が強弱と共に上がって下がるだけのシンプルなテーマ。リズムも断続的な面白さがあって、いわゆるトランス的な盛り上がりです。
「Slides」は、リズムを刻まない全員バッキング方式のテーマ上にソリストが乗っかる興味深い構成です。
アップテンポの4ビートの「Maybe It'll Blow Over」は奇妙な断片的なテーマがあるのですが、ひたすらハレルがアドリブを取っているフリーキーな曲です。
「Later That Same Day」もピアノソロのバラード小品。
その名も「Tom Harrell」という曲です。バークマンらしいアンサンブルの効いた曲です。浮遊感のあるコードの流れは、なるほど、ハレルっぽいのです。
「In Passing」はソプラノサックスのカルテットで不思議なメロディーです。ECM みたい。アグレッシブなウィルソンのサックスに呼応するブレイド のドラミングが素晴らしいです。
- Not a Christmas Song
- Handmade
- Pennies
- Take the Coltrane
- Sense of Loss
- Tiny Prairie Landscape
- Fairy Tale
- Slides
- Maybe It'll Blow Over
- Later That Same Day
- Tom Harrell
- In Passing
- David Berkman(p)
- Steve Wilson(as,ss)
- Tom Harrell(tp,flh)
- Ugonna Okegwa(b)
- Brian Blade(per,ds)
- Rec.Feb.16.1998.
- Palmetto
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