Upward and Onward/One for All

やはりクリスクロスレーベルの頃が一番好きです。どハードバップのオイシイ編成で王道ジャズな音です。骨太でブリッとした手応えがあります。シャープナインレーベルも捨てがたい所ですが、ビーナス日本企画盤はいつも拍子抜けです。でも結局買っちゃうんだよな...。orz
マイク・ルドンとジム・ロトンディの共作「D's Blues」は高速4ビートで疾走します。ガッツリしたモード色の濃い曲調でスリリングな展開。1曲目のツカミはOK。先発のスティーブ・デイビスがトロンボーンらしい圧巻のソロです。デビッド・ヘイゼルタインもメカニカルでスピード感のあるフレージングです。
アレキサンダーの「Perspective」はミドルテンポの、なごみ系。3管アンサンブルが、とても気持ちいいです。ピーター・ワシントンの堅実なビートが雰囲気を盛り上げています。やはりアレキサンダーは流麗で素晴らしいソロです。
ヘイゼルタインの「みんな大好きエディ・ハリス」です。「
Live at Smoke」ではクロージングテーマでした。ラテン系のノリの一発モノ。アレキサンダーの炸裂ぶりは圧巻で気持ちが伝わります。バッキングリフはホレス・シルバー系で、そういえば One for All の原点はアート・ブレイキー&ジャズメッセンジャーズやホレス・シルバーバンドですし「
It's Got To Be Funky」にはエディ・ハリスも入っていますね。 N.Y.のアイドル的な存在なのかなぁなんて思ってみたり。
スティーブ・デイビスの「Epitome」はアンサンブルの練られたバラードです。空間を上手に使っているジョー・ファンズワースのブラシプレイが大人な雰囲気です。
ベニー・ゴルソンの「Just by Myself」はアート・ブレイキー&ジャズメッセンジャーズで覚えていました。名曲です。オリジナル通りのアレンジで、いなたい雰囲気を醸し出しています。こういう曲は十八番ですね。
クリフォード・ジョーダンとビル・リーの共作「John Coltrane」は6/8拍子のモーダルな曲で題名通りにコルトレーンサウンドを表現しています。静かな盛り上がりに情熱を感じます。
ヘイゼルタイン「Blues for Joe Don」は3連系のノリでブルージーなスローナンバー。3管アンサンブルとリズムの処理は勉強になりますね。
デイビスの表題曲「Upward and Onward」はアレンジも良くてリズム的にはファンク寄りでノリノリ。フェードアウト間際のヘイゼルタインを聴くと、「
Champagne Taste」のような、よりファンキーなリズム隊で聴いてみたい気もします。
- D's Blues
- Perspective
- We All Love Eddie Harris
- Epitome
- Just by Myself
- John Coltrane
- Blues for Joe Don
- Upward and Onward
- Jim Rotondi(tp,flh)
- Steve Davis(tb)
- Eric Alexander(ts)
- David Hazeltine(p)
- Peter Washington(b)
- Joe Farnsworth(ds)
- Rec.Jun.14.1999.
- Criss Cross
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