Nostalgic Journey: Tykocin Jazz Suite/Randy Brecker
ポーランドのヴウォデク・パウリクというピアニストのトリオにポドラシェ・ビアウィストク歌劇場管弦楽団をバックにつけた荘厳な雰囲気のアルバムです。

日本語だと「懐郷の旅」というタイトルかな。前作「Randy in Brasil」のようなポップなものでも、ジャズでも無くオーケストラをバックに繰り広げられる叙情詩的な音楽で、面食らいました。弟マイケルのドナーを探した東欧の地で、このような音楽を演っているのは自身のルーツであるユダヤの血脈と鎮魂歌のように感じられて、感慨深いモノがありますね。といっても抽象的で聴きにくい類の音楽ではありません。このあたりの音楽的バランス感覚は見事ですね。全曲ヴウォデクのオリジナルです。
「Introduction: Mvt.I」から「Introduction: Mvt.III」までは、交響詩的なものでピアノソロから徐々にオーケストラが加わり教会のベルで終わるクラシカルなモノ。
「Nostalgic Journey」でランディ登場。難しい跳躍フレーズ。途中からブレッカーズを彷彿とさせるファンクリズムとオーケストレーションにゾクッときました。
一転してラテンリズムの元気な曲の「Let's All Go To Heaven」はヴウォデクのピアノが思った以上に良いです。そして御大ランディもブロウしてます。相変わらず手癖のオンパレードですが、思わずイェ〜イって行っちゃうのがファンの正しい反応。Pawel Panitaもジャコっぽいソロの展開。
ピアノソロのイントロから始まる「No Words...」はバラードで哀愁を帯びたトランペットのサウンドが印象的です。テーマはデュオでソロからオーケストラが入ります。う〜んドラマティックだ。
「Magic Seven」はパーカッションの効いたオーケストラサウンドで「
レッドクリフ」の映画音楽みたい...。7拍子でグルーヴするうねりは快感ですな。縦横無尽に駆け巡るランディのソロはコレも手癖のオンパレードですが、コレがカッコイイんだな。変拍子アレンジも凝っています。
「Blue Rain」は4ビートジャズでカルテットの演奏。アップテンポでガシガシ演っています。なんかヘンテコなテーマですが。
- Introduction: Mvt.I
- Introduction: Mvt.II
- Introduction: Mvt.III
- Nostalgic Journey
- Let's All Go To Heaven
- No Words...: Mvt.I
- No Words...: Mvt.II
- Magic Seven
- Blue Rain
- Randy Brecker(tp)
- Wlodek Pawlik(p)
- Pawel Panita(b)
- Cezary Konrad(ds)
- Bialystok Symphony Orchestra
- Marcin Nalecz-Niesiolowski(conductor)
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