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このカテゴリへのエントリ数: 最終更新日時: 2010-03-20 17:51 |
原典 ユダの福音書/日経ナショナルジオグラフィック社ペンシルベニア州の、小学校銃乱射事件で「犯人を恨んでいません」と断言するアーミッシュの遺族と、徹底的に他宗教を攻撃し続ける(ブッシュ)キリスト教原理主義と、キリスト教について考える事が多い昨今です。 「映画ダ・ヴィンチ・コード」から端を発した興味ですが、「ダ・ヴィンチ・コード」を読み「ユダの福音書を追え」に辿り着き、この本編に突入したわけです。僕自身は無宗教ですが、いちおうミッション系大学でしたし、少しは勉強していました。宗教を、よりどころに生きようとは思いませんが、哲学として、勉強してみるのも、面白いと思っています。 「ユダの福音書」原典翻訳と解説により構成されています。原典を読むより、解説がとても興味深い内容で、面白かったです。というか、やはり聖書は読みづらい・・・。グノーシス主義に基づく福音書で、唯一神論ではなく、邪悪な神から真の神の存在までも認め、八百万の神を信仰する日本人には、入りやすい内容です。自身の存在を探求することで、天国に導かれるという、般若心経的な解釈もあって、キリスト教も、なかなか侮りがたいと思ってみたり。 前述のアーミッシュと原理主義の、思想的に両極端な事件が、頻発する米国では、この本が、どんな位置づけになっているのかも、興味があります。原理主義の風が強くなってきている米国では、もはやダーウィンまでも、本気で悪魔よばわりされ始めて、科学の教育水準は落ちるばかり。キリスト教徒以外は悪魔であると本気で思っている大統領。と聞くと、もはや中世までに退化している「退国」といった情けないキリスト教大国ですがね。 写真クリックでAmazonで詳細をみる |