Live For Fun/High Five

昨年のブルーノート東京でのライヴを収録したアルバム。


ライヴ・フォー・ファンimage

Five For Fun」を出した直後の来日で内容はジャズメンスタンダード(オリジナルも、どこかで聴いたことがあるネタばかりですが...)を織りまぜた和やかな雰囲気のライヴでしたが、パーマネントなグループとしての活動はしていないらしいので、たまに CD をリリースして来日して、ライヴして金儲けして帰るというビジネスパターンなのだろうと想像します。遂にライヴ盤も組み込まれて、ファンとしては、お財布が大変です...。マッコイとショーターものなどを織りまぜての構成です。完全にニコラ・コンテのクラブ・ジャズから親離れしてゴリゴリジャズ回帰といった感じです。

マッコイ・タイナーの「Passion Dance」は生で聴いても凄かったのですが、CD のクリアな音で聴くと都会的な感じです。ライヴでも1曲目に演っていました。スマートな中でも熱いハジけっぷりでツカミは OK です。
Five For Fun」から6/8拍子の「Pandaguru」はダニエル・スカナピエコが意外に盛り上がって良いソロです。
Jazz for More...」から「On The Way Home」ですが、CD よりも超速いテンポで、ぶっ飛んでいます。曲の印象もガラッと変わってハードバップ魂炸裂のスカナピエコ×トゥッチのバトルもスリリング。煽られてボッソも強烈で熱いソロを展開しています。僕が聴きに行った時のライヴでも、このくらいの危ういインタープレイが欲しかったなぁ...。
ショーターもの「Adam's Apple」はアシッド系な仕上がりです。ボッソのソロは直情型でブルージーです。
Five For Fun」でも演っていたマッコイの「Inception」です。ルカ・マンヌトゥーザの好みなのでしょうか?マッコイっぽく4度重ねでガ〜ンっと行きます。ボッソの高速連射砲炸裂です。ひょぇ〜...。セカンドリフで指が回らないスカナピエコが玉砕。
やっとバラードで一休み「Body & Soul」です。テーマの流れるような唄い回しは流石です。突然のスカナピエコのフラジオの雄叫びは何だろ?
Five For Fun」の表題曲「Five For Fun」です。CD でも炸裂していましたが、おちゃめなプランジャーソロのボッソです。やり過ぎ?異常なテクニックの高さです。
メンバー紹介で「What Is This Things Called Love」を演って〆。
  1. Passion Dance
  2. Pandaguru
  3. On The Way Home
  4. Adam's Apple
  5. Inception
  6. Body & Soul
  7. Five For Fun
  8. What Is This Things Called Love
  • Fabrizio Bosso(tp,flh)
  • Daniele Scannapieco(ts)
  • Luca Mannutza(p)
  • Pietro Ciancaglini(b)
  • Lorenzo Tucci(ds)
  • Rec.Nov.2008.
  • Blue Note

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2009年03月18日 (水) at 13:33



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