Montoreux Jazz Festival (DVD)/The CTI All-Star Band

2009 モントルー・ライブ [DVD]image

CTI レーベル創立40周年記念コンサートです。CTI の原点とも言えるコンサート「Hollywood Palladium」からのオリジナルメンバーはアイアート・モレイラだけで、メンツを眺めてみても、どこが CTI やねん!ってツッコミたくもなりますが、この雑煮状態が逆に CTI らしいといえば CTI らしいのですかな?

エンドクレジットにフレディ・ハバードに捧ぐと出てきて「ああ。このコンサートって亡くなってまだ半年後だったんだ」と月日の流れを感じる次第でございます。

初っぱなの「Mr.Clean」では、いきなりミストーンしていたり譜面を眺めていたりと手抜きセッション的な悪い予感も…。ま、コレ難しいキーですしね。といってもアドリブはワンコードだから盛り上がりは尋常ではありませぬ。ベースソロからグイグイ行くわけですが、マーク・イーガンの老眼鏡に月日の流れを感じたりね。
ビル・エヴァンスが吹き倒して、でた!「Sugar」だ!トッド・バショアもバリトンに持ち替えてのホーンアレンジも良い感じです。タレンタインの、あの粘った土臭さは全くなく都会的に仕上がっております。
フローラ・プリムのヴォーカルが入っての「Misturada」は頑張ってアレンジされていますが、イマイチ乗り切れていない風情のランディ先生。しきりに楽器を気にしていますがリードパイプを交換した改造Bach?
ヒューバート・ロウズの「Amazing Grace」ソロから「Bimbe Blue」へという美しい流れ。ホーンアレンジの初見感がビリビリ感じられて(^_^;ラッセル・マローンが落ちていたりするし…。
パーカッションオジサンの面目躍如といったところの「Afrika é Brasil」はブラジル原住民風な唸り声のモレイラさん。小ネタが沢山あると盛り上がるなー。
イケメンヴォーカルのジェイミー・カラムが加わって「Use Me」はファンキーなノリでホーンセクションのリフもイカすぜ。
で、このメンツで、なーんでか?「Blues March」で、マクラフリンだよ!「Blue Monk」弾いているし。いいおじいちゃんになっちゃったなー。シンセにジャージのオッサン居るなーと思ったらジョージ・デュークだよ!まさに、ごった煮状態。マローンがキレてロックンロール(笑)
別の日の演奏で「Road Song」はスペインのサンハビエルのジャズ・フェスティバルでのトッド・バショアが居ない3管バンドです。やはりフィーチュアはマローンでしょう。うまいなー。相変わらず不調っぽいランディ先生。難しいホーンセクションのリフにカメラにニコリとするロウズお爺ちゃん。ギターとベースのバトルというイーガンらしい見せ場も。
  1. Mr.Clean
  2. Sugar
  3. Misturada
  4. Amazing Grace
  5. Bimbe Blue
  6. Afrika é Brasil
  7. Use Me
  8. Blues March
  9. Road Song
  • Todd Bashore(as,bs,arr)
  • Randy Brecker(tp)
  • Bill Evans(ss,ts)
  • George Duke(key)
  • Niels Lan Doky(p,key)
  • Hubert Laws(fl,picc)
  • Russell Malone(g)
  • John McLaughlin(g)
  • Mark Egan(b)
  • Jeff “Tain” Watts(ds)
  • Airto Moreira(per)
  • Flora Purim(vo)
  • Jamie Cullum(vo)
  • Rec.Jul.7.2009
  • KingRecords

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