田村はまだか/朝倉 かすみ

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お正月休みに未読本を消化しています。

どこかの書評で紹介されていて読んでみた本です。舞台は札幌すすきのにあるバーで同級会3次会。40歳の男女+マスターの人間模様。雪で飛行機と電車が遅れて、同級会に間に合わなかった田村という同級生を、ひたすら待っているだけの話。田村という人物を同級生の口から様々なエピソードで語られる訳ですが、とーってもいいヤツなんだ。小学六年生にして男の中の男というか、人生を達観しているすごいヤツ。読者も田村を恋い焦がれて待つわけです。「田村はまだか」と。

家庭のあるヤツ、離婚したヤツ、不倫に巻き込まれてダメなヤツ、そして未だ独身貴族、と、それぞれの人生を田村に絡めて語られるわけですが、まぁ人間40歳を超えてもアホだなぁと。でも君の気持ちは痛いほど分かるよ。と思ってしまうのは僕も同年代だから。田村に興味津々のマスターも場末のバーの雰囲気で良い味出している。結局田村を待っている一夜なわけですから田村は登場しないのですが、最後の最後で会えるのです。かなり衝撃的な出会いなのですが、これがまたカッコイイんだなぁ。「田村はおれだが?」



“田村はまだか/朝倉 かすみ” への2件の返信

  1. わたしもポッドキャストの書評で聴いた覚えがあります。多分、TBSラジオ「ストリーム」だったような気が。その時も読んでみたいなぁと思いましたが、Deep さんの記事を読んでそれが増しました。日本にいたら本屋に走っていたかも。(笑)

    昨年暮れはお仕事お疲れ様でした。今年もどうぞよろしく。

  2. 今年もよろしくお願いします。
    そうです!今は亡きストリームでした。だらだらした描写で飲み会泥酔感が出ていてグッドでした(笑)。それほど分量無いのでサクッと読めます。

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