リアル・スティール

年末に109シネマズ川崎で観てきました。ロボットボクシングに挑戦する親子の物語。ダメオヤジと息子の葛藤とか、ダメロボットを鍛えて?勝ち進むとか、そんな感じの乗り越え系の映画でした。X-MENの、もみあげの人が父親なので、めちゃくちゃ強そうで怖かったのですが、そのダメっぷりの演技は良かったぜ。

ゴミ捨て場から拾ってきた2世代前の旧型ロボットは、父親に捨てられた息子と、オトナになり切れず天才ボクサーの過去を引きずっている旧世代のオヤジという2つの立場が投影されている訳で、観ていると生身の人間よりも何故かロボットに感情移入してしまうという不思議な状態でした。なので、親子二人でロボットをジャッキー映画風に訓練するシーンがもっとあれば、最後のロッキー風決戦に向かうカタルシスが倍増したのでは?ロボットだから鍛えなくてもプログラムすれば良いというツッコミありますw同じように親子の確執を描くのなら、息子を金で売るような金に汚いオヤジだけでなくて、圧倒的な力の差を子に見せつけて、子供にとって憎悪すら感じさせる星一徹並みの存在であってほしかった。X-MENだからそのまんまなのですが…。子供の出来が良すぎる。いい子過ぎるって事なんだよね。最初からメカに強いしさ。正論吐くしさ。そうそう。親子にとっての父性の欠落を、それぞれにもっとエグッて欲しかったんですよ。

ロボットにリング下から「立つんだーっ」とか、ロボットに「俺の真似をしろ」と説得したり、あり?って。ロボットから見える所でフリしてたら、相手にパンチは当たらない?なんて気になっちゃいましたけど。日本で活躍した極悪男子とかATOMというネーミングなんかでは、ドリームワークスチームのオタクっぷりはガチでした。男の子ってガキのころ超合金ロボで、こういう風に遊んでいたよな−。首飛ばしたり腕を引っこ抜いたり叩き潰したり。ただ、その空想だった世界観をリアルな映像に置き換えた感じで、元くそガキ男子と、ロッキーと、あしたのジョーと、ジャッキー好きには、とても興味深い映画でした。

映画の前に食った肉も旨かったです。

公式サイト

  • 2011年12月14日のつぶやき

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