Sounds In My Life/Dominick Farinacci
今回のライヴ会場で購入。日本企画なので、期待薄...。

とか思って聴いてみたら、なかなか良くて安心しました。ポンニチレーベルに掻き回されたくない若手の1人ですから。ともかく24歳とは思えない歌心。感心しちゃいます。若いのに古くさい曲ばかり知っている変なヤツという印象だったのですが、6作目のアルバムでは志向が少し変わってきています。ハードバップ後期から新主流派あたりに興味が移ってきているんじゃないでしょうか。
このバンドでは不動のドラマーであるカーメン・イントレとベースが中村恭士という2人が前作の「Smile」に続き参加で、新顔にピアノにミヤコ・カタクラ(日本人だろうなぁ?)と、数曲テナーのステイシー・ディラードが参加。「完全開花した天賦の才!!」って帯ですがオリジナル3曲だけでは、まだまだ全開じゃないと思います。「次回は自分のバンドで来日したい」と言っていたので今後の活動が楽しみです。
ご存じブルー・ミッチェルの「
The Thing To Do」から「The Thing To Do」です。この選曲は、ラッパ吹きには、かなりツボです。1曲目から飛ばします。ブルージーでエモーショナルなソロのファリナッチに対して、テナーのステイシーがヘタウマな感じで味があります。
マイルスの「
Kind Of Blue」が決定版のバラード「Flamenco Sketches」では魅力的なミュートプレイを披露してくれます。透明感のあるサウンドです。
「What Is This Thing Called Love」です。「
Besame Mucho」でもクリフォード・ブラウンの名演を取り上げていましたが、ラッパ吹きには「
Jam Session」や「
At Basin Street」のクリフォードが耳に焼き付いています。疾走するソロトランペットから、なだれ込むようにテーマに突入する瞬間にトキメキます。ソロの内容は、ちょっと粗いかな?ピアノのカタクラさんは、良く弾いているけど息切れ気味。ま、この光速テンポですから...。
ファリナッチのオリジナルでクインテットでの「The Pursuit」は意外にクロイ。フレディー・ハバード並の太いサウンドでのダークトーンです。グロウってなかなか出来ないんですが上手いこと演ってますね。しかし、オッサンかよってツッコミ入れたい気分です。
またクリフォードの「
In Concert」での名演を思い起こさせる「I Can't Get Started」です。大好きなんだろうなぁとフレージングを聴いていると手に取るように分かります。
ファリナッチのオリジナル「Visions」はワンホーンの内省的なバラード。今までのハードバップから一歩踏み出した感じ。より感情に訴える演奏です。
「Peyote」です。リー・モーガンの「
Live at the Lighthouse」だよな。これもラッパ吹きならではの選曲。以前より音がファットになったのとタンギングの種類が豊富で素晴らしいです。ステイシーの空間的なソロも面白いです。
いわずとしれた帝王マイルスの「My Funny Valentine」です。ミュートプレイのコントロールは流石ですが、フレーズの最後、下の音を残すのは好きになれません。カタクラさんのタッチは、もうちょっと強い方がいいかも。
カーメン・イントレのオリジナル「Memories」はボサで。メロディアスで良い曲です。カタクラさんの流麗なソロの後、ファリナッチも負けずに音数多し。
1曲目のミッチェルのアルバム「
The Thing To Do」からバラードの「Mona's Mood」です。ホーンアレンジも本家通りですが、もっと静かな感じ。もっとアグレッシブでも良いと思います。
- The Thing To Do
- Flamenco Sketches
- What Is This Thing Called Love
- The Pursuit
- I Can't Get Started
- Visions
- Peyote
- My Funny Valentine
- Memories
- Mona's Mood
- Dominick Farinacci(tp)
- Stacy Dillard(ts)1,4,7,10
- Miyako Katakura(p)
- Yaushi Nakamura(b)
- Carmen Intorre,Jr.(ds)
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